旬の野菜 | 白きくらげ、おかわかめ、シオデ
地元野菜の直売所に時折並ぶ、ちょっと珍しい野菜の備忘録。
こちらは少し前に直売所で買い求めた3種の野菜たち。
上の白いのは、白きくらげ。
右は、おかわかめ。左は、山菜のシオデです。
それぞれに味わいが美味しかったので、書き留めておきたいと思います。
肉厚でクセのない「白きくらげ」
いつものように黒の生きくらげを買おうとしたら、横から子供が「白いのがいい!」と。
そういえば、白いのはなかなかお目にかかれないなと思い、さっそく購入。さっと熱湯で軽くゆがいて、半分は薬膳料理よろしくすぐにシロップ漬けに。そしてもう半分は、冷やし中華の具材になりました。
お味は、肉厚でプリプリ。本当に美味しかった。
ひんやり冷やしてデザートにいただくのを楽しみにしていた子供もパクパク食べていました。クセのない味わいと上品な風味が、甘く味つけするとよく引き立ちます。
冷やし中華やあえものの具材にするのも、白だと色が映えてきれいですね。
白きくらげは、栽培数も少なく稀少なのだそうです。
そんな素敵なものにお目にかかれて幸いでした。
栄養満点、ツルツル感がクセになる「おかわかめ」
続いては、おかわかめ。
見た目は大きな葉っぱのようですが、触ってみるとなかなかこちらも肉厚です。
これまでにも何度かいただいたことがありますが、今夏のわが家で定番になっていたのはシンプルなめんつゆ漬け。
ご覧の通り、茹でると本当にわかめにそっくりですよね。
これを(市販でも手作りでもよいのですが)好みの濃さにしためんつゆにひたすだけ。食感がよいおかわかめは火を入れすぎると残念な味になってしまうので、茹で時間はほんの5秒ほど。すぐにお湯から引き上げてひたします。
おかわかめはもともと熱帯の植物なので、精力旺盛。この時期は、緑のカーテンが作れるくらいに茂るようです。また「雲南百薬」という別名からもイメージされるように、ビタミン、ミネラルがとても豊富な優秀食材。
ツルムラサキの仲間なのでシュウ酸が多くあり、独特の風味がありますが、これだとそのクセも絶妙に加減されてとても食べやすくなります。ツルツルした食感が、なんとも美味。朝ごはんのお供にもピッタリですし、きざんで納豆に混ぜ入れれば子供でも食べられます。
山のアスパラガスと呼ばれる山菜「シオデ」
最後は、おそらく旬は少し前の初夏。シオデです。
山林の脇あたりでとれるつる性の多年草だそうで、たしかによく見ると穂先のほうにヒョロヒョロと細いつるが見えます。
時期が遅かったので、下のほうはややかたくなってしまっていましたが、この穂先のほうは食べやすくて美味しかったです。
別名「山のアスパラガス」。興味津々です。
どんな風に食べようかと悩みましたが、結局、相性のよさそうなマヨネーズで、シンプルな卵炒めに。
仕上げに黒こしょうをガリガリ。たったこれだけですが、たしかに食感はどこか細いアスパラガスのようでなかなかに美味しい。
こちらもほかの2種と同様、体が元気になるような、そんなお野菜でした。
◇ ◇ ◇
今回も、素敵なお野菜を味わわせていただきありがとうございました。
こうしていろいろと楽しくお味見ができるのも、日ごろから心を砕いて栽培にいそしんでくださっている生産者の皆さまのおかげだと思います。
その感謝の気持ちとともに、これからも食材ひとつひとつを大切に、お料理させていただきたいと思います。
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