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蕎麦の本

最近蕎麦の本を読むのに若干凝っている。

元々蕎麦自体は好物で、愛知県に居た時から実家から車で行けるエリアに渋い蕎麦屋が昔からあったので、懐に余裕があるときはちょくちょく食べに行っていた。それが東京に出てきてから加速した感じだ。そしてもう20年以上経つ。

元々の性分か、凝り出すと色々な文献を当たりまくる傾向が強い。何年か前も1回発症して色々読みまくった。そんな拙い知識の中で一番感心したのはこの本。

今見たらいつの間にか絶版になってしまっている模様だが、この本の情報量は半端ではなく、その分厚さとともに江戸蕎麦の技術がこれでもかと惜しげ無く突っ込まれている。買った当時の自分には完全にオーバースペックであったが、それでも汁の作り方はとても参考になった。

最近また「そばもん」なる漫画を読み返していた。少し前に早稲田の老舗「三朝庵」さんが閉店してしまったのがきっかけだ。カツ丼発祥の店(他説有り)と言われているこのお店。今の場所に住み着いてからほど近いこともあり、結構重宝させてもらっていたが残念だ。

前よりは食べ歩いた店も増えたし、色々と舌も知識も蓄えたな。色々とさらに店を巡ってみたいなと思って手に取ったのがこちら。

いわゆるガイドブック形式だが、コラムありカバー範囲が全国にありでちょっとその辺のガイドブックとは一線を画した感があり、かつ蕎麦屋への愛がひしひしと感じられるコメントがとても気に入った。しかし残念ながら数年前の本なので、調べてみると既に閉店してしまっている店もちょくちょく見受けられる。が致し方無いかこれは。

とこの本を読んでいて、ちょいと名前が出てきたのがやはり冒頭の本の著者である藤村和夫さんの著書。あー、他にも書いてらっしゃるのね、と言うことで手を出してみたのがこちら。

食の作法的な内容を想像して買ってみたのだが、実際は「蕎麦屋の仕事のしきたり」的な内容が多く、これはこれで楽しめた。同じ著者の

も同系統だが、こちらは一問一答的な感じでまとまっていて読みやすい。

ここまでの本は残念ながら全て絶版となっている、残念なことだが致し方無い。しかし蕎麦好きとして類書系統の本は馬鹿みたいに高騰する前にぼちぼちと資料保全を兼ねて集めておこうと思った次第である。

文字を読むのが辛い方は、先程あげた「そばもん」がおすすめ。藤村和夫さんが監修をしていただけあって、著書に沿った内容できちんと漫画にされている。

さて、次はどこの店に蕎麦をたぐりに行こうか。


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