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宿題やった?戦争

夏休みがそろそろ終わります。宿題は終わりましたか?親御さんの気苦労が画面越しに伝わってきます。お疲れ様です。しかしまたやってくる毎日の「宿題やった?」戦争。ということで今回のテーマは日々の「宿題」です。

1.子どもにとっての宿題終了

先生によって違いはあれど、多くの場合、計算や漢字、音読などが宿題として出されて、次の日に持っていくものですね。ほとんどの先生が宿題を出します。しかし、一方で宿題の目的や意味を指導されることはほぼありません。こんなにえらそうに言っている自分も、実は年度初めに語ることはありません。それは、先生が子どもに目的や意味を説明しなくても、子どもにとっても親にとっても「宿題はやるのが当たり前」ですむからです。

しかし目的も意味も説明されないと、子どもの思考はどうなるでしょう。音読が宿題なのであれば、宿題終了の条件は、音読を読んだという事実です。漢字が宿題なのであれば、漢字を書いたという事実です。つまり、子どもにとっては終わらせることが大切なことで、「学習内容を理解する」や「身に付けたことを定着させる」ことではないのです。至極当然です。子どもからすると、いかに終わらせるか、はたまた、いかに終わったようにするかと考えます。だから、音読のサインの印鑑を勝手に押したり、答えを写したり、やっていないのにやったと嘘をついたりするのです。

2.先生や親にとっての宿題終了

しかし、親や先生の立場で考えると違います。親や先生は宿題で子どもが「学習内容を理解する」や「身に付けたことを定着させる」を目指します。音読練習を繰り返すことで文章をすらすらと読めるようになることや漢字を繰り返し書いて体で覚えることを期待します。事実宿題を繰り返し行うことでできます。しかし、しっかりと何回も取り組むことができたらという条件です。それができる子どもはいいですが、きっとそうではない子どもが大多数です。宿題の目的や意味を理解していてもなかなか難しいのに、ましてや宿題の意味や目的を理解していない子どもが宿題をしようとしない気持ちも分かります。

3.今回のまとめ

子どもにとっての宿題は、終わったという事実。そこを変えていくには、宿題の目的や意味を子どもに理解させる必要があります。こう聞くと、「宿題の意味や目的を伝えていない先生が悪い!」と思われるかもしれませんが、教育の主人公は子どもです。親と学校は協力して子どもの成長をサポートするものです。だから、先生も親も協力して宿題の意味や目的を伝えていきましょう。もちろん1回で理解するとは限りません。何度も繰り返し伝えていくのです。具体的にどんな策をしていけばよいのかという提案は次回の記事でお伝えしたいと思います。宿題やった?戦争を終わらせましょう。

最後までお読みいただきありがとうございました。素敵な一日をお過ごしください。

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