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こちらの常識は あちらの非常識

1.タブレットの活用どうしよう

先日、学生時代の友人2人と話をする機会がありました。二人とも私と同じ教員なので、学生時代の思い出はもちろんのこと、お互いの今の教育観だったり状況を聞いたりして楽しくお話ししました。私を含め3人とも勤める自治体が違います。一般的に言うと、同じ職業だが会社が違うみたいなものです。

そんな中、私が気になっていたタブレット学習について話を聞いてみました。私の勤める自治体は、9月から一人一台タブレットが導入されます。きっと全国的にみると遅いと思います。私が勤める学校では、ちょうどタブレットの利用のきまりや活用方法をどうしようかと悩んでいるときでした。

2.すれちがう意識

一方友人の2人のところはもうすでに導入されています。そこで私はタブレット学習についてどうしているのかを聞きました。そして同時にタブレットの中でメインで使うソフトについても興味がありました。なぜなら、同じような機能のソフトがいくつもあるのです。どれが使い勝手がいいのか知りたかったのです。

私「タブレットどう?どんな場面で使うとよかった?」
友人A「○○っていうソフトで植物の観察で写真をとって、共有するときに使ったよ。一回一回発表する人って聞いたり前に出てきたりしなくていいから、よかったよ。」
ほうほう。確かにそれはよさそうだし、実際使えそうだな。しかし、○○っていうソフトは聞いたことがない。

友人B「うちは△△っていうソフトで画像を送って、コメントを書いてださせたよ。画像にコメントがうてるのがいいね。」
ん!!??使い方は確かに良さそうだが、ソフト名が違う???さらにまた知らないやつが出てきた。

私「え、メインで使っているソフトって何?」
友人A「管理するのが□□で、画像をおくるのが○○で…」
友人B「うちも基本□□はつかえって言われていて、あとは使いたいことに応じて××を使ったり…」
('Д')
全部知らないやつばかり。私の自治体でどうしようかと悩んでいるソフトの名前は一切出てきませんでした。聞いても知らないと言われました。

3.無知の知

同じ教員です。同じタブレット学習というテーマです。しかし、私の学校で使えるソフトは何一つ、隣の自治体では使われていませんでした。もっと言うと、タブレット自体もバラバラでした。こちらが常識だと思っていることは、友人たちにとっては非常識だったのです。

これについて振り返ると、思い当たる節はたくさんあります。教員にとって常識は、保護者にとっての非常識のこと。

教員が常識、当たり前だと思っていること。
・宿題は家でやって、音読は保護者が毎日サインして、忘れ物ゼロで登校
・ペットボトルやトレーなどの資源のストックが家にあること
・体調が悪くなったらすぐに仕事を切り上げて、迎えに来ること
・個人面談で学校に来ること
・夏休みの宿題をすべてうめてやってくること   など
保護者の皆様どうですか?大変ではありませんか?

保護者が常識、当たり前だと思っていること。
・教員は朝子どもが登校する前に出勤していて、6時7時までは学校にいる
・毎日子ども一人一人に声をかける
・ノートの誤字をすべて直す
・長文の連絡帳を返信する
・子どもが学校って楽しいって言う
先生方どうですか?大変ではありませんか?

上に挙げた項目はやらなければいけないことかもしれません。しかしだからこそ、お互いに当たり前と思わず、感謝の言葉を伝えたり、配慮をしたりすることは大切だと思います。コミュニケーションをとり、相手のことを知ることから始めてはいかがでしょうか。まさに無知の知の心構えです。

最後までお読みいただきありがとうございました。私は教員という立場でもあり、保護者という立場でもあります。こんなこと実は分かってほしいんです。ということがあればコメントで教えて下さい。素敵な一日をお過ごしください。


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