好奇心のタネを育み、探求の根を伸ばす【こんな学校あったらいいな】

どうも。書くンジャーズの西嶋です。

毎週、書くンジャーズの仲間とテーマを自分のなかで解釈して記事を書いていっています。

8月になり小中学校も夏休みに突入したところも多いみたいですね。

長めの梅雨も明けて、夏が来たなーっと感じている今日この頃です。

さて、今回のテーマはnote企画でもあがっている【こんな学校あったらいいな】

皆さんは、こんな学校あったらいいな!と思う学校像はありますか?

私は、それぞれの中に芽生える好奇心のタネを育み、探求の根を伸ばすことができるような学校です。

そう思ったのは、末永幸歩さんの13歳からのアート思考を読んで、こんな授業を受けられたらいいなと思ったのがキッカケでした。

では、具体的にどのようなことをする学校なのか?というのを今日は書き綴っていきたいと思います。

追求して自分だけの答えを見つける方法

僕は高校の時の歴史は、ものすごく熱中して学んだ記憶はあるのですが、それまでは、あまり学習意欲がありませんでした。

それは、なぜなのかというと学ぶ理由が大学の進学のためだったからです。

それ以上でもそれ以外でもありません。

だから、超受け身でした。

得意な科目はありましたが、高校の歴史の授業を受けるまでは、好きではありませんでした。

では、なぜかというと、評価ばかりを気にするあまりに好奇心が芽生えなかったからです。

じゃあ、どうすれば好奇心が芽生えるのかというと社会課題に出会ったり、わかりあえないという体験をすることだと思っています。

わかりあえないことからという劇作家の平田オリザさんの本のなかで、コミュニケーションを学びたいという意欲が湧かないのは、大人が察して子どもの言葉を理解して先回りしてしまうあまりに、困ることがなかったからというニュアンスのことを紹介していました。

これは、なんかすごくわかるなーっと思って。

海外へ視察に行ったときに、言語も文化もわからず、だけどいっぱいお世話になって何か伝えたいというときに伝えられないもどかしさ。

障碍者就労の現場を学生時代に見て、課題感を抱いたときに、どうすればこのような現状を打破できるんだろうか?

という熱量が湧くような経験が自発的に学ぶ欲求を掻き立てるなと思うのです。

地域の社会課題と出会う

そんなこんなで、そういった刺激と出会える場の設計があって、学び意欲がある状態で、そのうえで学問がどのようにこれからの生きていく過程で必要なのかを理解できると自らどんどん学ぶことができると思うのです。

そんな取り組みのイメージとして二つ紹介します。

リディラバは、リディラバでは全国の中学校・高校向けに2つの教育プログラムを提供しています。

一つはスタディーツアー。

スタディツアーでは国際問題から身近な問題まで、様々な社会問題の解決に取り組む現場に足を運び、五感を使って社会課題を学びます。そして現場で感じたことを言葉にして共有することで、自分の考えや意見をより深めるワークショップを行なっています。現在30以上のテーマのスタディツアーに、年間3000人ほどが参加しています。

もう一つは探究学習教材です。

ある社会問題との出会いを通して生徒が思う小さな「なぜ」という小さな疑問から課題を設定し、多様な立場からそのテーマについて語るインタビュー動画を見て情報を収集し、集めた情報を整理・分析して社会問題を構造的に捉え、自分の考えをまとめて表現することを通して、社会問題をテーマに探究学習活動ができる教材を開発、提供しています。

演劇で違う立場になってみる

なかなかここまで予算がかけられないよ!という声もあるでしょう。

そんな場合は、先ほど紹介していた平田オリザさんがされている演劇をすることによって、他者を演じて、気づくという経験もおもしろいかなと思っております。

その時の感動が自分のなかに好奇心を芽生えさせて、探求したいと思うようになる人もいるかと思うのです。

その学問が好きになる設計を

最初の話になりますが、13歳になるあたりから美術のことを嫌いになる人が増加すると言われています。

なぜかというと、正しく描くことが評価されて、自分の好きを追求するものではなくなるから。

正しく、この絵が何を伝えようとしていたかを理解して模範解答を答えないといけない。さらには、綺麗に模写することがすばらしいの基準になるから、好きになれずに諦めてしまうんですよね。

まずは、どうやってその学問が好きになれるか?好奇心を持てるだろうか?という問いを持ったうえで出会いの設計ができるかが大事だと思います。

そのうえで、やっぱり得手不得手や好き嫌いは出てくるでしょう。

それでも、その設計があるだけで、探求心は生まれると思うのです。

そんな心に好奇心や探求心を灯せる学校があったらいいなと。

あとは、「こんなのが企業やプロジェクトがあるよ」とか、「それってこういう見方もできるかもね」と、その探求心をさらに伸ばしてくれるのであれば、めっちゃいいですね。

リフレクションの重要性に学生時代、気づいていたらもっと面白くなっていくだろうなと個人的には思うので、そういったサブ的なものもあると学校としていいなと思います。

ちょっと長くなりましたが、以上【こんな学校あったらいいな】でした。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?