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ふく
2023年4月5日 10:10
第二節 孤独 翔はいつも独りだった。それはビョーキ同然で、小学校から友達らしい友達がいない。友達がいないことで、自分の心に何十の壁をして鍵をかけ、鎖を繋いでしまった。ますます前に出ることができなくなってしまっている。翔は教育学部に通っていた。みんな「先生」を目指す人たちばかりでキラキラしていた。「先生」って言うのは「とりあえずなるものだろ」と翔はいつも斜に構えて見ていたから、どこか馴染めずにい