マガジンのカバー画像

政治系

257
運営しているクリエイター

記事一覧

白饅頭日誌:10月7日「今日の仕事は、楽しみですか。」

白饅頭日誌:10月7日「今日の仕事は、楽しみですか。」

 ――なにげない問いかけが、大きな炎となった。

 きっかけはある広告会社が、東京のターミナル駅のひとつである品川駅の長いコンコース、通称「社畜回廊」の電子掲示版の広告枠を購入したことに端を発する。

白饅頭日誌:10月13日「男女平等が達成不可能な理由」

白饅頭日誌:10月13日「男女平等が達成不可能な理由」

 秋が深まってくる。朝晩の気温がぐっと低くなる。そろそろ街からは焚火の香りのする頃だ。

白饅頭日誌:8月17日「夢の終わりと歴史の復活」

白饅頭日誌:8月17日「夢の終わりと歴史の復活」

 2001年のアメリカ同時多発テロ事件への報復として発生したアメリカ・イギリスによる攻撃で政権が崩壊して以来約20年ぶりに、アフガニスタンでタリバンが復権する。

「フェミニズム版ソーカル事件」を起こした哲学者、大学から追放される

「フェミニズム版ソーカル事件」を起こした哲学者、大学から追放される

「第二のソーカル事件」と呼ばれる事件が2017年に起きたことをみなさんはご存じだろうか。

「ソーカル事件」とは言わずと知れたポストモダン思想史における大事件だ。1990年代初頭、ニューヨーク大学の物理学教授だったアラン・ソーカルはポストモダン思想と呼ばれる知識体系に疑問を抱く。当時のポストモダンは数学や物理学の知識を援用して社会構造を論ずることが流行していたが、本職の物理学者であるソーカルには彼

もっとみる
マガジン限定記事「理解者へ」

マガジン限定記事「理解者へ」

 人はだれかを理解し、だれかから理解される。

 理解する者と、される者――それぞれが時によって役割を交代し、持ちつ持たれつの関係をつくっている。その繰り返しだ。

 ……というわけではない。

白饅頭日誌:10月26日「『ルッキズムはいけない』とみんないうけれど」

白饅頭日誌:10月26日「『ルッキズムはいけない』とみんないうけれど」

人のルックスを貶したりするのはもちろんですが、褒めたりするのもやめましょう。それは外見至上主義的な価値観を強調することになり、ことによれば差別に結びつくからです。

 ――などと言われるような世の中になってから久しい。

白饅頭日誌:11月3日「希望を信じろとは言わない」

白饅頭日誌:11月3日「希望を信じろとは言わない」

 選挙のあった夜、東京でもうひとつ大きな事件があった。

白饅頭日誌:11月6日「教養と分断」

白饅頭日誌:11月6日「教養と分断」

 かつて存在して、2020年代には失われているもの。

 その最たるものはなにか。

白饅頭日誌:11月15日「『批判=差別』の世界」

白饅頭日誌:11月15日「『批判=差別』の世界」

 「この指とめよう」の爆散を経て、その精神的後継とでもいうべき組織が誕生した。