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増村保造監督作「青空娘」観た。

増村保造監督、若尾文子主演の「青空娘」観た。

ジャケットの清々しい青空と美しい若尾文子、そして「青空娘」というセンスのいいタイトルに惹かれて観た。

内容はというと、母が行方不明の身の若尾文子が高校を卒業後、東京に出て、実の父の家にお世話になろうとするのだが、父の後妻とその娘が一緒に住んでいて、本来ならお嬢様扱いを受けてもおかしくない若尾文子が女中扱いを受け、うんと意地悪をされるという始末。父は優しいのだが、その二人が徹底的に懲らしめようとしてくるので、若尾文子もたじたじ…、かと思いきや、そう、心と気性が「青空」のように爽やかな若尾文子は気にもせず、さらりと受け流す。本当に明るい元気で前向きな「青空娘」だったのだ。

その後、最初は同時期に上京した、恩師の先生に恋していた若尾文子だったが、いろいろあって若い実業家の男性に惹かれる。

そして、失踪していた母も見つかって…?

この映画で学んだことは、「人は好きでもない人を愛してるフリをしていると、必ずしっぺ返しを食う」ということだ。「本気で愛する人に一直線に向かっていくのが男」であり、たとえ玉砕しても、本気でぶつかった、という勲章は消えないし、人生の糧にもなるからである。この映画では、若尾文子の実の父が本当に愛していた人を手放して、「本気」で好きでもない性格の悪い婦人と結婚したことが、すべての因果関係の諸悪の根源だったといえよう。

あなたは本気で恋、または愛してますか?

これが1957年の映画か。ひゃあ~~、増村保造監督&若尾文子コンビ恐るべし!大傑作!!!!!!


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