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サバクトビバッタの猛威

また、台風が訪れましたが、(今回は大した被害がなくて幸いです)だんだんと気候変動に対する問題意識が高まってきたのではないかと思います。

2019年の台風では自宅の網戸が吹っ飛んで、気候変動に対して恐怖心を抱きました。
 
気候変動は、あらゆるところで甚大な被害を及ぼします。
 
そんなこともあるの⁉というものの中から、今回はサバクトビバッタについて紹介しようと思います。


サバクトビバッタとは

サバクトビバッタは、西アフリカから中東、インドまでと広く分布していおり、通常はなんの変哲もないバッタの一種です。


なぜ猛威を振るっているのか

サバクトビバッタは、ある一定の条件を満たすと変異を起こします。

変異を起こすと、肢や翅が発達し、より遠くへ集団で飛び回るようになります。

そして、集団で飛び回れるようになることで、各地の農作物を食べ荒せるようになります。

こうして、分布地域の食料生産に甚大な被害をもたらし、何千万人と飢餓で苦しまされています。これがサバクトビバッタの猛威です。


変異を起こす条件としては、サバクトビバッタが”一定範囲に密集する”ことであり、そのトリガーとなるのが“大雨”です。

なぜ密集のトリガーが大雨なのかというと、大雨によって、通常は一定期間で枯れる草が、大雨の水分によって砂漠に残り続けます。そうすると、多方からエサを求めてサバクトビバッタが押し寄せます。

こうして、密集状態が形成されます。


これは、群れると必然的に自分の食べるエサの量が減るため、移動してエサ食べるために、翅が発達させ、遠くまで飛べるように、遺伝子的に組み込まれていると言われています。いわゆる生物の生存戦略です。

温暖化が進むと、空気中で保有できる水分許容量(飽和水蒸気量)、が多くなり、大雨が降ることが多くなります。

つまり、気候変動はサバクトビバッタの繁殖を許し、農家に被害を与えるということになります。


気候変動が及ぼす蝗害、以上サバクトビバッタの猛威についてでした。

是非、個人としれも企業としても、また、国を挙げて気候変動の対策を少しずつでもとっていき、サバクを飛ばせないようにしたいとことですね。