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マスクを外して気づく季節の変わり目

東京はさほど寒くなく、過ごしやすい日が続いています。でも、まもなく12月。年末ですね。

2020年は、価値観が強制的に変化した年。そのひとつがマスク。仕事の場面でマスクを外すことはなくなりました。眼鏡のように、顔の一部。

「今日は年齢高めの社長インタビューだから、オーソドックスな白のマスクにしよう」

「カジュアルな打ち合わせだから、お気に入りの黒のマスクにしよう」

ファッションや仕事の内容に合わせてマスクの色やデザインを選ぶなんて。少し前までは考えられなかった日常だよね。

だけど、どんな状況でも「受けいれる」ことで、人は小さな楽しみを見つけて進化していくんだなぁ。自ら実感。


オンラインイベントも「やりにくい」「伝わりにくい」と拒絶せず、ポジティブに受けいれた方々は、あっという間に経験値を上げていき、どんどん進化している。

最初はみんなハウったり音が聞こえなかったりドタバタしていたけど、今ではインスタライブとツイッターライブとYouTubeライブを同時配信したり、有料にしてアーカイブを見られるようにしたり。

見る側のストレスも軽減されていて、むしろ「え?オンライン配信ないの?」とすら思ったりもする。

Kindle版がない書籍みたいな状況になりつつある。

オンラインでの取材も、現物のサンプルや資料をあらかじめ送ってもらうとか、名刺交換できないから部署名や名前など正式なものを最初に頂いておくとか、スムーズにできる方法を模索し、仲間とも共有。やりやすくなっている。

もちろん、全部オンラインがいいなんて思わない。リアルなコミュニケーションのほうがいい。それは、誰もが思ってるよね。


ちょっと違うけど「デザインのデジタル化」がはじまった頃と似ていると思う。好奇心旺盛なデザイナーはいち早くMacを導入したけど、そんなのデザインじゃないと試す前から否定していた人たちもいて。

変わることって面倒くさいから、新しい価値感を受けいれたくない気持ちも分かる。だけど、受けいれるタフさが、進化の源だったりもする。


モノゴトは、ちょっと負荷がかかることで進化したりするものなんだよね。ものすごくムカツク出来事が新たな一歩を踏み出す原動力になったり、失敗が次の成功につながったり。

そんなことを考えながら、今朝、駅前に野暮用を済ませに行きました。

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駅まで歩きながら、舞い散る枯れ葉を見ていたら、マスクをしていると風を感じにくいことに気づいた。それで、人気の少ないところでマスクをそっと外したら、肌から季節の変わり目を感じることができた。

そんなに寒くないけど、枯葉のにおいが混ざった空気はひんやり冷たい。冬はもう、はじまりかけている。年末年始のシンとした都内の静けさを思い出し、なんだか心がわきたってきた。

人は五感で生きてるんだよね。マスクのおかげで、そんな当たり前なことにも気づいたりもする。

マスクなんてしない日常のほうがいいけどね。だけど、どうせしなくちゃいけないなら、ファッション的に楽しんじゃうほうが、なんかいいよね。


昼間はとても良い天気でした。

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今はもう、真っ暗。あっという間に夜がきました。

夜が始まったばかりの、都会の空気も好き。大切な人と待ち合わせをして、楽しい夜のひとときがはじまる。そんな楽しい記憶がよみがえる。


今日は、このアルバムを聞いて過ごしました。10代の頃からずっと好き。1989年発売。古くならないのは、なんでだろう。


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