ビジネスはマーケット選定がすべて
すべてってのは言いすぎました。
マーケティングや商売において対象となるマーケットを決めることは不可欠です。どのマーケットで誰に対してどんな価値を提供するのかそれがマーケティングです。
どんなにクオリティの高いサービスや商品であったとしても、マーケットのサイズより大きな売上を獲得することはありません。売上規模はマーケットのサイズである程度決まります。
僕は1年ほど前からブラジリアン柔術というスポーツを趣味で始めました。簡単に説明するとパンチやキックのような打撃のない関節技などを中心とした格闘技です。格闘技のひとつで最近は国内でも総合格闘技が盛り上がっていることから聞いたことがある人も増えてきたかもしれません。
そこでどうせ始めるならこれをなにかしらのビジネスにしたいと思うじゃないですか。まずは柔術を軸にしたブログとTwitterの運用をやろうと試みました。
格闘技も盛り上がりつつあるしTwitterには柔術のプレイヤーも多く存在するのでとりあえず関連する人をフォローしたり投稿をしてみたりしました。
でもあるときに気づいてしまったのです。柔術の競技人口です。
柔術というスポーツのちょっと変わっているところは、実際に競技をしていない人が観戦してもおもしろくないということです。サッカー、バスケなどは自分がやったことがない人も観戦します。でも自分がプレイしないのに柔術やグラップリングの試合をみるような人はほぼいません。
そのブラジリアン柔術の競技人口は3〜5万人程度らしいのです。
ちなみに柔道は65万人ほど、ボルダリングが60万人くらいいるらしいです。
ということは国内でブラジリアン柔術というマーケットをターゲットにビジネスをすると潜在的な顧客も含めたとしても5万人くらいしかいないということです。この規模のマーケットでビジネスをするのは非常に厳しく、数人くらいしか成り立たなそうです。
対象とするマーケットを国内だけではなく海外を含めるとか、ブラジリアン柔術に限定せずもう少し運動や格闘技に拡大するような工夫が必要そうです。
普通のビジネスでもそれと同じようなことが起こっている気がします。
ターゲットを明確にすることやペルソナが大事であるとどこかで聞いたのを真に受けて、非常に小さなターゲットを対象としてしまうという事故です。
ターゲットの解像度を上げることは重要ですが、マーケットを小さくするのは避けなければならないし、マーケット選びの時点で成功するか失敗するかが決定するなあと考えさせられる体験でした。
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