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思い出と読書

小説を読んでいて、登場人物の行動に自分を重ねることがある。

例えば、学校の帰り道の場面だったり、失恋の場面だったり、親との喧嘩の場面だったり。

一方で自分を重ねることができない場面があったりする。

バーでお酒を飲む場面とか、我が子を見守る場面とか。

なんとなくこんな感じなんだろうなぁと思うことはあっても、
「その気持ちわかるー」というなんとも言えない味わい深さを感じることはできない。

読書は他の人の体験を追体験できると言ったりするが、自分の体験をもう一度文章の中に見つけることは、なんだか別のいい体験になる。

思い出す記憶があるのは幸せだ。

たとえ嫌な思い出だったとしても、本の中でもう一度体験すると愛おしく思えてきたりする。

大学生になって小説を読むのが好きになったのこれが原因かなと思ったりした。


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