ネットでよく見る胡散臭い広告に騙されるな!!
最近よくYouTubeやサイトの広告などで、誤解を誘発させるような過剰宣伝が多いなと感じます。例えば初回だけ何百円で試せる!ってうたっているのに、それを信じて購入すると数万円の請求が来たりします。
実際に使用したわけではないので、もしかしたら本当は良い商品なのにそれを否定してしまう記事になるかもしれません。ですが、私の勝手な個人的な見解で、今回はその中でも特に広告の段階で酷いなと感じたZリムーバーという商品について話していきたいと思います。
Zリムーバー(ゼロファクター)
この商品は株式会社エムアンドエムの商品の1つで、男性向けの除毛クリームです。
一般的な男性用除毛クリームの価格は200 mLで1500~5000円くらいですがこの商品は8400円+税というかなりの高級品となっています。
では、ここから私の感じた違和感(胡散臭さ)を話していきます。
まずは割引セール表示の仕方です。
これだけ見ると、まずは8400円の商品が980円でお試し出来る!!と思いませんか?(少なくとも私はパッと見ではそう感じました)
しかしそうではなく、もしこれに申し込むと30980円の請求が来ます。カラクリは下記のようなものです。
要するに1本目は980円だが、その後、新たに5本を3万円で継続的に買うような契約内容となっています。
これは私の主観ですが、このプラスで3万円かかる表記が少ない上に分かりにくく、消費者側の誤解をあえて招こうとしているのかな?と感じました。
そこでこの誤解を生む表示によるトラブルについてネットで検索してみましたが、多くの方が980円と信じたまま購入していることが分かりました。参考として1例を載せておきます。
この方は契約後に万単位での請求であることに気づき、解約しようとしています。解約方法は電話のみで、電話をいくらしても会社に全く繋がらないそうです。
この方ももっと慎重に購入すべきだったとは思いますが、このように不誠実な会社が良い商品を扱っているとは到底思えません。
ちなみにこの商品のリピート率が96%と異常なほど高いのですが、なるほど、このような手口でまとめて買わせてるからこんなに高いリピート率になるんだと納得しました(笑)。
次に私が胡散臭いなと感じた点は謎のカウントダウンタイマーです(笑)。
このカウントダウンを見ると、あと11時間34分でこのセールが終わるのかなと思いますが、11時間34分経つと、また24時間に戻ります(笑)。
無駄にこうやって客を煽るようなスタイルは私的には逆に信用を無くすだけのように感じます。
その他にも疑わしい表現が多数あります。
いつ見ても残りわずかって書かれています。しかし、通販のように在庫が無くなりました!ってなっているところは見たことがないです。
この商品を実際に使っているイメージモデルとして山本裕典さんが挙げられているのですが、それも本当か?と疑いたくなります。
もし本当に「実力にビックリ!」しているのなら本人が使用して剛毛がゴッソリなくなるbefore・afterの図でも載せておけばいいのですが、そういった図や写真は一つも見受けられませんでした。
次に、成分に関して話していきます。
株式会社エムアンドエムのホームページに大々的に書かれている一番の有効性分として「チオグリコール酸カルシウム」があります。
この表記を見るとチオグリコール酸カルシウムは高級成分で、だからこそ8400円もするのかなと感じます。
しかし、チオグリコール酸カルシウムは全く高級成分ではなく、一般的な除毛クリームには含まれている普通の成分です。
私がネットで調べてみた限りの除毛クリームに関しては、主成分としてチオグリコール酸カルシウムが使われていました。
参考として楽天ランキングで1位に輝いていた除毛クリームの公式サイトのリンクを貼っておきます。
https://mens-null.net/user_data/cream.php
チオグリコール酸カルシウムなんて当たり前の成分なので、このサイトではもはやチオグリコール酸カルシウムを推してすらなかったです(笑)。
いかがでしたか?普段はスルーするような広告ですが、あまりにも胡散臭く、消費者に対して不誠実すぎると思ったので語っていきました。
ここに具体的な画像は載せませんが、ツイッターやインスタで今話題!!と広告に載っていたアカウントをチェックするとかなりサクラ感満載でした。
今回は除毛クリームに関して書きましたが、胡散臭い広告や商品は世の中に溢れています。
食事制限や運動せずに、みるみるうちに-○○kgとかうたっているダイエット商品。そんなわけありません。もし本当に痩せるのならば医学界・化学界で大騒ぎになります。そんな報告例や論文を私は見たことがありません。というか食事制限や運動なしに本当に痩せたら体にえげつない反動が来ると思います。
ところで、広告や宣伝でたまに「モンドセレクション受賞」や「学術論文に掲載されるほどすごい」など書かれているのを目にします。これらが書かれていたからといって、すぐその商品を信用するのは危険です。
モンドセレクションに関しては、はっきり言って、これを受賞したからって全く凄いと思わなくていいです。というのも現在のモンドセレクションはほとんどお金で買えるからです。
モンドセレクションは応募された商品の8割が受賞し、6割近くが金賞以上を受賞しています。こんなガバガバな賞などほとんどお飾りにすぎません。(モンドセレクションに関してはこちらの記事もご覧ください!)
学術論文に関しても、どの学術雑誌に掲載されたかがわからなければ全く評価のしようがありません。もちろんNatureのような超有名雑誌に掲載されているなら信頼できますが、ただただ学術雑誌に掲載されたり論文になっていたりするだけでは凄くありません。私は大学で1年間で何十報もの論文を読みますが、知名度の低い無名論文雑誌に掲載されている論文は再現が取れなかったり、書かれていることがめちゃくちゃなものも多いです。
ここからは私の思ったことなのですが、
「昔の日本では職人魂のようなものを多くの人が持っていたのでより良い商品や製品を作ろうと尽力していた。」
「しかし今の日本では、その職人魂はかなり減ってしまってむしろ、簡単に稼ごうとする人ばかりになってしまった。」
のではないかなと感じています。だからこそより良い商品を追求するのではなく、大したことのない商品をより良く見せてだます方向に走り始めているのかな?と私は思います。
このような世の中では、流されず、楽に行こうとせず、しっかり考えて物事をとらえていかないと、ドンドン騙されていってしまうと私は思います。(ネットビジネスなども同様です。簡単に稼ぎまくれるなら日本人はとっくの昔に全員億万長者です。)
最後は少し言いたいことを語ってしまい、お堅くなってしまいましたが、今回は胡散臭い広告や商品について話していきました!もしこの記事が面白いと感じて頂けましたら是非いいねやフォローよろしくお願いします!!
大阪大学の理系院生です。研究生活だけでなく、大学のお堅い教授からクラブに来てた人、弁護士からキャバ嬢まで様々な人と街で日々出会い関わり広い視野を持つ事を大事にしています。サポートして頂けましたら何かリクエストされた記事を理系院生の目線で書いていきます!