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リハビリ×ゲーミフィケーション。実は最高の相性!?

障害を持っている方との仕事での交流や、実際のビジネスに関わることがなぜか多く、今もいくつか関連の仕事をしています。

そんなわけで、noteでも色々と関連の記事が気になり、カイゾウさんの記事で色々と気付きもありました。

日頃からリハビリの意識と行動をする難しさ

リハビリを行うために施設に行く=そこでリハビリをする。

このことは普通です。

カイゾウさんの記事では、行かないときにもその意識や行動があることが望ましい、ということを書かれています。

まったくその通りですが、なかなかできないのが人間。

できない理由を考える

自分も肩の炎症でリハビリに通ってました。

書かれていることと全く同じ、行った時に施術を受けて楽になって、家では何もしない。

理由は簡単です。

ちょっと辛いし、
時間もかかるし、
わざわざそれをやることが面倒

でさぼってしまう。

あまり深い理由を考察するまでもないかもしれません。

辛くて時間がかかって面倒なのに楽しいもの

ギザギザのドット絵の水色の丸いものを敵と見立てて
Aボタンをひたすら連打
相手からの攻撃でHPが減って0にならないように
なりそうなら薬で回復を一回入れる
またAボタン

作業マニュアルにこんな文章があったら、やる気になりますでしょうか。

ドラクエの序盤の話なのですが、文章にするととても面白くなさそうです。

でも、実際にはみんながこれを一生懸命に、しかもどちらかと言えば楽しそうにやってるわけです。

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どうして楽しいか?

右の箱に入ったボールを左に移し、いっぱいになったら左の箱にまた一つずつ戻す、これをやめろというまで続ける。

こんな指令が出ても楽しくないでしょう。

その理由は、

目的が分からない
いつまでやればいいか分からない
何も変化がない

といったところが考えられます。

では、この逆を考えてみます。

目的がある
どうなったら作業が終わるか見当がつく
やったなりの変化がある

ゲームでは、こういうことをしっかりと提示しているのです。

ならばリハビリでもそうしたら?

目的がある

治るという本質的な目的はひょっとしたら遠いかもしれません。

作業的な単純動作に目的を設定するのがいいでしょう。

例えば、スタンプ帳。

10個溜まると、赤いスタンプ帳から緑に代わる。また次の10個で青に変わる。10個溜めるのが目的となります。

スタンプカード

1000円キャッシュバック!みたいな世知辛いものでなくてもバーチャルな報酬があれば、また意欲もリフレッシュできます。

例えば、一冊ごとにスタンプ帳の色が変わっていく、など。

或いは、リハビリ施設の壁に、結果をグラフで貼る、など。

貼られることが目的となるだけで、あと1回、をやっていただける可能性がぐっと高まります。

作業の終わりの見当がつく

本質的な完治を作業の終わり、と簡単には計画できません。

これも、作業のレベルを単純化して、そこにある種の「終わり」を設定します。

もちろん治療の一環ですから本当の終わりではなく、「とりあえず小休止」「区切り」があれば良いのです。

可能であれば、区切りで、同じ効果で別の動作を挟んであげれば、飽きに対する対策にもなります。

やったなりの変化がある

こちらも本質的には痛みが無くなる、動きが良くなる、といった変化が望ましいのですが、人によっては難しいし、計画通りにいかないこともほとんど。

作業、というレベルに単純化して、バーチャルな変化を与えれば良いのです。

例えば・・・

10回やったらレベル2、という呼び方にする
(上にも書いたけど)スタンプ帳の色が変わる
動作に必殺技っぽい名前を付け、次の動作を与える
やった結果をシールで貼って絵を完成させる

など、色々と工夫はできます。

結構たわいもないものでも、仲間で共有した瞬間、競争意識が刺激されて、頑張れる要因になったりします。

「お前どこまでやった?」
「レベル3まで!」
「おお、すげー!俺も頑張るぞ!」

という会話が成立すれば好ましいです。でも、これが施術内容の普通の言葉だと、なかなか共通の話題にすることは難しいでしょう。

要素をこっそり入れてました

ゲームの手法的には色々とワナになるものはあります。

上の文章では3つの要素を説明しながらも、こっそりいくつかのワナを入れてました。

細分化

目標が大きすぎると大変です。

小学校の頃のマラソン大会を思い出してください。

次の電柱まで頑張るぞ!

そこまでいったらさらに次の電柱!

といった刻みが入ることで、プチ目標にプチチャレンジをしてプチ達成感をもらう。この繰り返しです。

カバン持ち

可視化

結果が目に見えないと、やったのかやってないのかが分からなくなり、結局自分のやった作業の結果が実感できない場合も。

身体に関することならなおさらです。

でも、1リハビリ1シール、などとやった結果が明らかに見えるようにしておくと、案外それが励みになったりします。

リハビリのような「コツコツ形」はゲーミフィケーションが適用しやすい

結構ゲームの単純作業を遊びに変えるやり方が、そのまま応用できそうです。

ゲーム屋として、子供たちの貴重な時間とお小遣いをもらってしまった負い目があります。世の中の役に立ちたい。

リハビリ関係者の皆様、ぜひ、お声がけ下さい。良い提案を作れます!

まずはお気軽にコメント欄に!


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