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58. 「またイタリアに来たんだな」と嬉しさがこみ上げてきた

2019/1/25 Vienna → Venice

旅が終盤に近づくに連れ、移動が慌ただしくなってきた。今日はウィーンからイタリアのベネチアへと移る。

予約した列車は、ウィーン中央駅を昼の12時半に出発予定。余裕があるのはいいのだけど、ベネチアへの到着は夜8時くらいになってしまう。朝10時くらいの列車がいちばん良いが、当然ながら使い勝手のいい時刻は料金が高いのだ。節約のため10ユーロでも安い列車に乗ろうとすると、朝早くか昼ぐらいに遅くかの二択になる。

ともかくウィーン中央駅には朝11時くらいに到着した。駅のカフェで時間をつぶして、定刻発車の列車に乗車。二等車だけど席は適度に広くて快適だった。

列車は約8時間半を掛けてウィーンからベニスへ移動する。その間は、「世界の車窓から」に出てきそうな山あいのなかを列車は走っていった。「こんなところに線路を引いたんだな。すごいな」と素直に感心してしまう。

国境直前のオーストリアの駅に止まると、乗客のほとんどは降りていった。そのままイタリアへと入るひとは、旅行者かビジネスマンのどちらかになってしまうようだ。

イタリアへ入るとすぐに列車はトンネルへもぐってしまい、出るころには太陽がすっかり隠れてしまっていた。頼りない街の外灯が高速で過ぎ去っていく。

夜の8時ごろに、目的地のヴェネツィア・メストレ駅に到着した。ベネチアはヴェネト潟上の島とそこからつながる本土とに分かれる。本土の地区はメストレと呼ばれている。今回、エアビーアンドビーで取った宿は、ベネチアではなく本土のメストレにしていた。

ベネチアの島は、電車はおろか車もバイクも通行禁止となっている。土地の面積も狭くて、宿泊施設はどこも高い。その点、ベニスまで30分以内で行けるメストレはベネチアより価格が1/2〜2/3くらいと安いのだ。

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