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47. お金のやり取りをするだけなのに、なぜこれほど不快な思いをしなくてはならないのか

2019/1/14 Berlin

ぐっすりと眠った。目覚めたのは朝9時ごろ。自分の部屋を出るとレベッカのパートナーであるミハエルが、ダイニングの大きな窓の前で太極拳をやっていた。

アイコンタクトでおはようの挨拶をする。ミハエルは二年くらい福岡に住んだことがあるそうだ。部屋のなかにも紙で作られたシェードとか大仏の置物とか、日本っぽいものが置かれていた。

リビングにいたレベッカにも挨拶をすると、「昨日は良く眠れた?」と質問された。

「眠れたよ。ぐっすりとね」
「あなたが泊まったゲスト用の部屋は、みんなよく眠れるって言うのよ。不思議ね」

しかも天候は晴れ。街歩きの際に天候は重要だ。晴れていると本当に嬉しい。

家を出たのは午前11時くらい。一歩、外へ足を踏み出して、その寒さに驚いてしまった。スマホで気温を確かめると4度の表示。パリよりもまた一段と寒い。

寒がってばかりもいられない。まずはパリで撮った7本のフィルムを現像してしまおうと、ベルリン中心部のラボへ行った。場所はPixel Grain。地下鉄のS Hackescher Markt駅から歩いてすぐのところにある。

ここを元から知っていたわけではなくて、ネットで調べて見つけたのだった。良いところかどうかはわからないけれど、まあ頼んでみるしかない。

グーグルマップを頼りに歩いていくと、ラボはすぐに見つかった。カウンターへ行くと係の男のひとがすぐに対応をしてくれた。

料金は思ったよりも高め。120ミリのフィルムが現像と一番小さいサイズのスキャンで一本17ユーロくらい。パリが15ユーロくらいだったので、一本に付き500円弱お高い。

CDプレーヤーがないためスキャンデータをメールで送ってほしいと頼むと、OKの返事をもらえた。これはありがたい。仕上がりは明日の夕方ごろとのこと。高いだけあり早く仕上げてもくれる。料金を支払って、その場をあとにした。

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