危険な香り

帰省を終え、東京に帰ってきてから2週間が経った。

、、、

2週間！？

え、2週間！？

ウソやろ！？

東京帰ってきてから何の記憶もないねんけど！

え、2週間！？

ほんまに！？

そう。

何を隠そう私NISSHAN。

東京に帰ってきた次の日から今日まで

地獄のバイト15連勤中なのだ。

おかしなるて。

何やこのスケジュール。

誰や考えたん。

あ、わしか。

何や15連勤て。

大阪帰った時も体的には割と疲れてたのに、そっから間髪入れずに15連勤て。

無茶苦茶やないか。

人体が耐えれる限界バイト量、遥かに超えてもうてるて。

しかもバイトからの舞台みたいなパターンもちょいちょいあったし。

めちゃくちゃ疲れたわい。

まじでこの2週間あんまり記憶あらへん。

わしゃ売れてんのか。

人気アイドルとかが絶頂期、忙し過ぎて当時の記憶全く無いって言うみたいになってるやないか。

まあ実際は売れてるどころか1ミリも売れてない、売れてなさすぎる、逆売れてるやけども。

と、地獄の15連勤だったわけだが、そんな連勤も今日で終わり。

明日は休みである。

今、僕の頭の中ではZARDが鳴り響いている。

もう少しなのだ。

最後まで走る抜けるのだ。

前にも書いた気がするが、休み前のこのタイミングが1番ワクワクする。

何だって出来る気がするのだ。

しかも今日はバイトが15時まで。

それ以降は何も無し。

実質1.5日休みなのである！！！

ちなみに明日は給料日。

久々の休み、そして給料日。

そう。

非常に危険な香りがするのだ。

遥かな夢を追いかけてしまいそうなのだ。

果たして明日は大丈夫なんだろうか。

逆にこの2週間で1番疲れた日になってしまわないだろうか。

そうならない様にも細心の注意を払いながら、明日を過ごさなければならない。

まずはたっぷり寝て、それから近くの店にランチを食べに行こう。

うん、それがいい。

それはそうと、最近僕はある悟りを開いた。

それは、、、

必要以上に他人を気にしない。

という事である。

どうも僕は昔から他人を気にし過ぎる傾向があり、それが自分の足を引っ張っている事にこの歳になってようやく気付いたのだ。

他人の評価を気にし過ぎたり、嫉妬したり、苛立ったり等という事を全部は無理でも少しずつ減らしていこうと思っているのである。

要は他人に腹立てたりする時間があったら、自分の事を頑張ろうという事である。

まだ何も成し遂げられてないのにとんでもない歳になり、絶体絶命の状況に追い込まれたからこそ、この境地に辿り着いたのだ。

そんな僕に今日の朝、ある試練が。

バイトに行く為に電車に乗り、席に座っていたのだが、横にあるおじいさんが座ってきたのだ。

僕はそのおじいさんが座った瞬間からそのおじいさんの事が気になって気になって仕方なくなってしまった。

何故ならそのおじいさん。

服装がめちゃくちゃギャル男なのだ。

上はジャケット、下はピンクのハーフパンツ、靴は白のスニーカー、Tシャツの首元にはグラサン

と絵に描いたようなギャル男ファッションなのだが、着ている人はめちゃくちゃおじいさんなのだ。

もうおじいさんもおじいさん、ド級のおじいさんなのだ。

こちらもまた絵に描いたようなおじいさんなのである。

そんな絵に描いたような２つが合体し、結果、凄まじい違和感を醸し出しているのである。

僕は見た瞬間から気になるが止まらなくなってしまった。

ただ。

誰だって服装は自由である。

おじいさんだろうが若者だろうが、それが好きなら何を着たっていいのだ。

誰にもとやかく言われる筋合いはないのである。

僕は他人を気にしないという悟りを開いた直後な事もあって、出来るだけ気にしないでおこうと心に決めた。

決めたのだが！

そのおじいさん。

香水がとんでもなくキツいのだ。

服装もギャル男だが、香水もギャル男の量ふっているのだ。

横にいたら鼻がどうにかなってしまいそうなのだ。

これはもはやいい香りでは全くなく

危険な香りなのである。

僕は激しくいらついてきた。

このおじいさん、どんだけ香水きついねん。

勘弁してくれや。

何で香水もギャル男の量ふんねん。

あかん、鼻麻痺してきた。

何でジジイに香水で鼻麻痺させられなあかんねん。

これは差別て言われたらそうなんかもしれんけど

ギャル男で鼻麻痺するんはまだ諦めつくけど、ギャルジジイで鼻麻痺するんはどうしても納得いかへんわ。

いや、服装は好きにしたらいいねん。

何で香水までギャル男再現するんや。

てか、むしろ本家ギャル男より香水きついやろ。

マジで鼻もげそうや。

じいさん、一体どうやって香水かけたんや。

頭からかぶったんか。

何でそんな事すんねん。

好きなファッションはしたらいいけど、周りに迷惑かけるんはちゃうやろ。

いや、ていうか。

あかん。

我慢できん。

ファッションには理解示して、多様性の時代っぽさ出してたけど、、、

何やその格好！！！

何ちゅうファッションしてんねん！

どういう事や！

どういう事なんや、それ！！！

ギャル男が亀助けて竜宮城行ったんか！

あかん！

鼻の感覚なくなってきた！

ただでさえ疲れてんのに！

何でバイト15連勤目でギャルジジイに鼻壊されなあかんねん！

最悪や！

こうなったら席移動するしかない！

他、席空いてないけど！

せっかく座れたのに！

あああああ！！！

もおおおおおおお！！！

僕は心の中で絶叫しながら、席を立ち、そのまま座れないまま電車を降りた。

15連勤目に起こった悲劇。

他人の事を気にしないと決めた矢先の出来事である。

運命とは何と皮肉なものなのか。

とりあえず今はだいぶ鼻の感覚は戻ってきた。

まだ何かちょっとおかしいが。

というわけでみなさん、香水のふりすぎには気をつけましょう。

ファッションはもちろん歳関係なく好きなの着ていいんですけどね。

まあそもそも誰がファッションの事言うてんねんいう話やし。

そういやそろそろ新しい服買わな。

はい。

まあそんなこんなで、とりあえず明日の休み、いい休みになるよう気をつけます。

それでは、また。