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カップ麺の神に愛されない男


毎日更新74日目。

昨日は20時に起きた後、大阪時代からの先輩であるハリキリちゃんさんにお誘いいただき

銭湯からの飲みという黄金コースをやらせてもらった。

非常に楽しい時間をすごさせてもらいました。

ハリキリさん、本当にいつもありがとうございます。


そして今日は朝から駐車場でバイト。

この駐車場での仕事、色んなバイトの中でもかなりいいバイトだと思うのだが

一つだけ辛い部分がある。

それは

カップ麺をゆっくり食べる事が出来ないのだ。


このバイト、1人なのでどこかでタイミングを見てサッと昼ご飯を食べないといけないのだが

結構ヒマな時間も多いので普通に昼ご飯ぐらいゆっくり食べれるはずなのだ。

しかし、僕が昼ご飯、それもカップ麺を食べようとした時に限って車が入ってくるのである。

カップ麺を食べようとした時に中断する時ほど辛いものはない。

一度、10分以上経ったカップヌードルを食べた時は走馬灯が走りかけた。

あれは危なかった。


とにかくちょうど車が入ってくるのだ。

1時間の間で1台も車が来ておらず、さすがに今は大丈夫だろうとカップ麺を食べようとした瞬間に車が入ってくるのだ。

これが一度や二度ではなく、ほぼ毎回なのである。

おそらく確率にすれば奇跡的な確率になるのではないだろうか。

僕の昼ご飯は大体がカップ麺とおにぎりである。

詰所に電子レンジがなく、また節約するためにもよくカップ麺にしているのだが

このカップ麺を食べようとした時に限って、ほぼ間違いなく車が入ってくるのである。

お湯を入れた瞬間。

フタをめくった瞬間。

麺とスープをかき混ぜた瞬間。

一番酷かったのでいうと

麺を箸で持ち上げて口をカパっと開いた瞬間、車が入ってきた事もあった。

口を開けたまま絶望的な表情を浮かべてる僕と運転手の方の目が合って非常に気まずい空気が流れたのを覚えてる。

何故だか僕は運転手に「麺の箸上げ」を見せた形になったのだ。


ちなみにたまに冷やしうどんとかにした時は車は来ない。

普通にゆっくり食べられる。

カップ麺のお湯を入れた後に限って、車が来るのだ。

これは一体どういう事なのだろうか。

何か人間の力を超えたものを感じる。

これはおそらく、僕が思うに

「カップ麺の神」の仕業である。

どうやら僕は

カップ麺の神に愛されていないのだ。


理由は全く分からない。

こんなに今までカップ麺を食べているのに。

こんなに太っているのに。

こんなにモテないのに。

何故だかカップ麺の神に愛されていないのだ。

むしろたぶん嫌われている。

何故僕を嫌うのか。

僕より嫌うべき人はいるはずである。

例えば、とんでもない大金持ちで普段高級な料理ばっか食べてるくせに深夜に急にTwitterに「今からカップ麺食べますね」みたいな事投稿して庶民的な感じ出す人とか。

こんな主食カップ麺のデブを嫌う理由は無いはずである。

そういえば昔大阪にいた頃、プールの事務所でカップ麺にお湯を入れようとして、何故かニコニコしながらカップ麺をポットのある所まで持っていこうとしたら、何かにつまずいてカップ麺丸ごとひっくり返して床にぶちまけるっていう惨劇があった。

あれは泣いた。

にっしゃんはもちろん全米も泣いてた。


この様にどう考えても愛されていないのである。

とはいえ、カップ麺から離れるわけにもいかない。

毎回冷やしうどんを食べればいいのかもしれないが、これはこれで中々お金がかかるのだ。

昼飯代は何とか抑えたいのだ。

ちなみに1人なので抜けてどこかに買いに行く事も出来ない。

そうなるとやはりカップ麺の出番なのである。

こうなれば強い気持ちを持って挑むしかないのかもしれない。

カップ麺の神に負けない強い気持ちを持って、カップ麺を食べるのだ。

自分でも何を言ってるのか分からないが、これしかないのである。

というわけで、僕は今日の昼、早速これを実践した。


時刻は12時過ぎ。

そろそろ昼飯の時間である。

あらかじめ沸かしておいたお湯をカップ麺に入れよう。

しかしここで油断してはいけない。

ここが第一関門である。

お湯を入れた瞬間、車が来る。

強い気持ちを持たなければ。

僕はカップ麺にお湯を注ぎながら、心の中で叫んだ。

「オラ、こいや!カップ麺の神、かかってこいや!お前なんか全然怖ないぞ!コラ!」


お湯を注ぎ終わり、3分経つのを待つ。

この3分間が非常に危ない。

ここが第二関門である。

僕はまたもや心の中で叫んだ。

「何や!何やお前コラ!やんのか、ああん!!」


第二関門突破。

3分経った。

ここまでくればあと一息。

いよいよ次はフタをめくり、麺とスープをかき混ぜる。

僕はもちろん心の中で叫んだ。

「おおん!おおん!おおん!」


ちょっと虚しくなってきた。 

そしてボキャブラリーが足りなくなってきた。

なぜカップ麺を食べるためにこんな気力を使っているのか。

そもそも誰に対してなのか。

カップ麺の神て何なのか。

分からないが、ゴールは目前である。

後は麺を箸で持ち上げて食べるだけ。

あと一踏ん張り、、、

プルルルル


!?

にっしゃん「はい、お電話ありがとうございます、〇〇店です」

お客さん「あの、お尋ねしたい事があるのですが、、、」


NOオオオオオオオオ!!!


こうして僕はまたしてもカップ麺の神に阻まれた。

まさか車じゃなく電話でくるとは。

どうしても僕に出来立てのカップ麺を食べさせたくないようである。

しかし僕も諦めない。

これからもカップ麺を持っていく。

まだまだカップ麺の神との戦いは続きそうである。

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