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今日は「スポーツの日」 初心に帰った五輪はもう見れない

今日は”スポーツの日”です。そして、今日は東京オリンピックの開会式が行われます。スポーツの日は東京オリンピックと深く関係があります。後半はその話について述べていきたいと思います。

祝日制定から現在までの変遷

「国民の祝日に関する法律(祝日法)」によれば、スポーツの日は、

スポーツを楽しみ、他者を尊重する精神を培うとともに、健康で活力ある社会の実現を願う。

日として制定されています。スポーツの日は2019年(令和元年)までは”体育の日”という名称でした。1966年(昭和41年)の法改正で1964年(昭和39年)の東京オリンピックの開会式が行われた10月10日を祝日として定められました。そこからしばらく10月10日が祝日でしたが、1998年(平成10年)の法改正で、10月第2月曜日に改められ、2000年(平成12年)から施行されました。

例年であれば、今年は10月11日が該当しますが、東京オリンピックの関係で今日に移動となりました。


1964年大会のような”希望のある五輪”が見たかった

東京オリンピック(1964・2020)

スポーツの日(体育の日)は上記の説明にもあった内容からも、東京オリンピックと大きく関係があります。祝日となるくらい、前回大会は大きな功績と影響がありました。

上の画像は1964年大会と今回の大会のエンブレムです。日の丸がイメージされ、イラストから希望が伝わる64年大会のものと、盗作疑惑によって撤回させられた後に再公募で決まった今回のモノとでは、大会に向けた世間の雰囲気に大きな違いがあります。

いくら”コロナ”というネガティブサプライズがあったにしろ、それを最小限に抑えながら、アフターコロナに向けた懸け橋となるような大会になっていれば、現在のような猛批判にさらされることもなかったでしょう。

1964年当時は高度経済成長期真っただ中で、日本が先進国の仲間入りを目指して国民一丸となって邁進していくという、希望に満ち溢れていた時代だったと思います。そんな時にオリンピックが開かれ、「東洋の魔女」をはじめとした選手の活躍で世界3位の金メダル獲得数(16個)を達成しました。まさにこれから日本が経済大国に向かっていくのだということを現したかのような大会だったのだと思います。

その一方、今回の大会は、エンブレムの盗作疑惑・新国立競技場の計画白紙化・大会招致に向けたIOCへの賄賂疑惑・大会関係者による女性蔑視発言&人権意識の低さの露呈など、キリがないくらい様々な問題が発生しました。また、コロナにおいても政府による中途半端な対策によって、大会期間中に”第5波”が発生し、飲食店などの事業者は苦境に立たされている中で、オリンピックだけはそんなことお構いなしに強行開催する姿勢が、国民によるオリンピック批判に繋がりました。

これらのようなことが日常的に起こるようであれば、いくらアスリートが最高のパフォーマンスをあげても、心から素直に応援する気にはなれません。むしろ、アスリートが可哀相だという気持ちすら生まれてしまいます。

今回の東京オリンピックの出来によっては、世界から称賛されるか猛批判を食らうかという流れになってしまいます。とはいえ、無観客だが開催する流れは決まってしまったので、アスリートの皆さんには多くの活躍に期待したいところです。

(参考)今後開催予定のオリンピック開催都市一覧
【夏季】パリ(2024年)・ロサンゼルス(2028年)・ブリスベン(2032年)
【冬季】北京(2022年)・ミラノ/コルティナ・ダンペッツォ(2026年)

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