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2018年J1第27節 川崎フロンターレ対名古屋グランパス プレビュー「カルマに勝つんだ」

2018年J1第27節、川崎フロンターレの対戦相手は名古屋グランパスです。名古屋グランパスとの試合ですが、前回のレビューを読んで頂けるとある程度どんな試合になるか想定できるかと思います。

レビューのタイトルは「自分たちの弱点は相手の弱点でもある」と書いてありますが、川崎フロンターレと名古屋グランパスは、似て非なるチームです。どこが似ていて、どこが違うのか。そこを把握しておくと、この試合をより楽しめるかと思います。

どのような試合展開になるのか

名古屋グランパスはリーグ1位の得点数を記録していますが、実は1試合平均のシュート数は11.3本でリーグ17位と決して多くありません。ただ、1試合平均のシュート成功率は14.9%でリーグ1位。シュートを打ったら、確実に決めることができるチームなのです。

一方、川崎フロンターレは1試合平均のシュート数は15.9本でリーグ1位なのですが、シュート成功率は9.5%でリーグ9位。シュートチャンスを確実に決めるという点においては、名古屋グランパスの方が上だと思います。

ボールを相手陣内に運ぶ「ビルドアップ」は、川崎フロンターレが上回ります。相手陣内に侵入した回数を示す、30mラインの侵入回数は1試合平均60.9回でリーグ1位、1試合平均のペナルティエリアへの侵入回数も17.8回でリーグ1位。リーグで最も相手陣内にボールを運ぶ力を持っているチームです。

一方、名古屋グランパスは、30mラインの侵入回数は1試合平均40.9回でリーグ13位。川崎フロンターレとは20回もの差があります。ペナルティエリアへの侵入回数も1試合平均13.0回でリーグ12位。シュート数が少ないのは、ボールを相手陣内に運ぶプレーに課題をかかえているからだと思います。

「シュートチャンス」「ビルドアップ」の2つの場面のデータを分析すると、川崎フロンターレがボールを保持し、名古屋グランパスが守る時間が多くなることが予想されます。ただ、名古屋グランパスは少ないシュートチャンスで得点を奪えるチームなので、川崎フロンターレとしてはボールを持っているときも細心の注意を払ってプレーする必要があります。

ボールを持っているのだけれど、ミスは許されない。そんな独特の緊張感がある試合になるのではないかと思います。

風間監督が積み上げてきたことを超えていけ

この試合は、名古屋グランパスの風間監督が川崎フロンターレの監督を退任してから、初めて等々力陸上競技場で行われる試合です。川崎フロンターレのサポーターは過去に在籍していた監督、選手に対しては拍手で迎えるので、風間監督、エドゥワルド・ネットは拍手で迎えられるはずです。

風間監督が積み上げてきたことがなければ、今の川崎フロンターレはありません。それは間違いないと思います。ただ、サッカーというスポーツは日々進化していますし、チームは日々変わり続けていますし、風間監督のことを知らない選手も、今の川崎フロンターレにはいます。

風間監督の存在が、「カルマ(業や宿命という意味)」になってしまうのは、風間監督も望んでいないと思います。鬼木監督も風間監督が積み上げてきたことを踏まえ、新たな取組にトライし、試行錯誤を続けています。

この試合は、川崎フロンターレにとって優勝争いのために負けられない試合というだけでなく、風間監督が積み上げてきたものを超えて、新しいものを作っていく意思があるのか。そこを問われている試合だと思っています。

薄っぺらい壁で貧しさを挟んだ 薄暗いアパートの廊下で一緒に育った
一本の光がひび割れたガラスから それを見てラムはよく言った

「カルマに勝つんだ」
Tha Blue Herb 「路上」より
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情報の文明学(梅棹忠夫)
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スポーツコミュニケーター| JSAA & HiVE実行委員 | noteでスポーツコラム連載 | noteサークル会員限定トークイベント運営 | note公式「スポーツ記事まとめ」管理人 | スポーツを軸にした、個人、組織、コミュニティの支援が得意 |

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