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個展『偽り RESTORATION FUKUSHIMA』終了!

個展『偽り RESTORATION FUKUSHIMA』は12/15(日)終了しました。見にきてくれた方、気にかけてくださった方、皆様ありがとうございました。

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130人の方に来ていただき、絵本40冊をはじめ、グッズの売上は先月終了した『紅・くれない』展に匹敵するものでした。いろんな方に感謝です。

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ギャラリーが隠れ家的な場所であったため、銀座で個展をやった時と違って、通りすがりの人は1人もいませんでした。そのおかげもあってとても内容の濃いものだったと思います。無関心な人に関心を持ってもらいたいと思っていますが、こういった形の「さらに理解を深めてもらう」のもいいと思います。

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今回の個展では出版社の方も何人か来ていただき、今後の絵本出版に向けて何か進展があればと思います。また、来年、東京新聞で始まる原発問題の連載のなかで取り上げていただくことも決まりました。少しずつですが、前に進んでいると思います。

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今回の個展のメインテーマはズバリ「偽りの復興」です。さらに隠しテーマとして2020東京五輪を盛り込んでみましたが、キャプションの文字が小さくて見辛かったのと、僕が喋り過ぎたおかげで(笑)それに気付いた人は少なかったように思います。

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また、僕の広報の仕方がよくなかったのか、絵描き仲間で来てくれた人は圧倒的に少なかったです。もしこれが広報の問題ではなく、原発問題を扱っているから行かないということであるなら、非常に残念だと思います。僕の人望がないということなら、それは自業自得なんですが(笑

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今回、新鮮だったのは、SNSを見て来た方が意外と多かったことでした。罵倒しに来るような人がいるかと思いきや、そんな人は1人もなく、本当に僕の作品を見たいという方が来てくださったと思います。

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中国人留学生が来たこともよかったです。イマドキの日本の学生は福島第一原発事故は過去のものとして全く関心がないか、あっても安全教育を受けて行政の引いたレールに乗っかった視察ツアーに行く程度かと思っていますが、その留学生2人は自ら電車で浪江に足を運び、帰還困難区域のスレスレまで行ったりもしていました。若いので少し心配はしますが、その行動力は素晴らしいと思います。

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避難を続けている当事者の方や、親族が福島と縁があるということで来てくださった方もいました。もやい展ではそういった方にたくさん来ていただいたこともあって感動的なものとなりましたが、今回も本当に嬉しく思いました。

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泣きながら帰った人も2人いた。自分の描いた作品が誰かの感情を揺さぶるということは、素晴らしいことだと思っています。福島に所縁のある人たちの止まり木のような場所になれれば、とても嬉しく思います。

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東京五輪を前にして、テレビではほとんど原発事故のことをやりません。NHKでさえタブーになったように思います。廃炉作業はおかしなことばかりで様々な問題が出てきますが、そのほとんどは「福島県のニュース」となり全国の人には伝えられません。言論の世界では今も様々なことが語られていますが、そこまで読み込むのは本当に興味のある人だけです。

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まさに原発事故が“なかったこと”にされようとしているなか、アートの持つ役割はこれからどんどん大きくなっていくと思います。

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震災直後はアートなんて必要のないものだったし、全く無力だった。しかし震災から10年を迎えようという今が、アートの出番だと思っています。おそらく日本で唯一帰還困難区域まで足を運んだ絵描きとして、これからも現場に足を運び、描き続けていこうと思います。

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ありがとうございました!

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