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東京新聞連載『見えない放射能を描く』⑩(最終回)

ふくしまの10年 見えない放射能を描く

⑩(最終回)リスクだけが残される

『太陽の光さえ奪われて』

紙面は以下になります。

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過去にレポートでも触れましたが、この浪江町酒井地区〜谷津田地区に跨る広大な太陽光パネルの数々は、墓地さえも囲みながら今も拡張を続けています。

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ここで作られた電気は、全て首都圏に送られます。

震災前、福島第一原発で作られた電気は全て東京電力のものでした。東北電力の管内だった福島県では全く使われていません。原発が出来たことによって福島県民(特に相双地域)は恩恵を受けてきたと話す人もいますが、それは労働の対価でありリスクに対する当然の対価です。福島県民を加害者であるかのようにいう人たちもいますが、それは明確に間違いであると僕は断言します。

東電の共犯者は、首都圏で原発の電気を享受してきた僕らであり、そんな原子力政策を(結果的に)容認してきた僕ら日本人全員が共犯者であると考えます。たとえ終息したとしても(おそらく永遠にそれはないが)、原発事故は忘れてはならない、なかったことにしてはならないと考えます。

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