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#一度は行きたいあの場所
「宮古島の魅力を伝えたい」島の事業者がはじめた新たな取り組み―ニッポンのヒャッカ沖縄編6―
「みやこ下地島空港旅客ターミナル」がオープンした、2019年3月。
宮古島の居酒屋では、こんな会話が繰り広げられていた。
「観光客が増えるのは嬉しいけど、彼らに喜んでもらえるコンテンツを、島はちゃんと準備できるんでしょうか」
「せっかく来てくれても、宮古島の魅力がきちんと伝わらなかったら悔しいですよね」
その席にいたのは、宮古島で観光ツアーを主催する、株式会社プラネット・フォーの中村さんと、
宮古島の農業を未来へつなぐ、ヤギとアロエの密な関係ーニッポンのヒャッカ沖縄編5ー
見渡す限りさとうきび畑が広がる、宮古島の風景。
そんな風景の一角に、そのピラミッドは突如現れる。
カラフルなピラミッドの上に乗っているのは「ヤギ」。
ここ「しろう農園」は、宮古島で最大の面積を持つ、有機アロエ農園だ。
なぜアロエ農園に、このようなヤギピラミッドが鎮座しているのだろうか?
その理由を探ってみると、島を想う人々の、ある「願い」が見えてきた。
▲(左から)しろう農園 砂川さん、酒
なぜ黒糖は白砂糖より高い? 疑問に挑むサトウキビ農家の取り組みーニッポンのヒャッカ 沖縄編4ー
なぜ黒糖は白砂糖よりも高いのか、考えたことがあるだろうか。
黒糖は、収穫したサトウキビから汁を搾り取り、不純物を取り除いて加熱したもの。
白砂糖は、それをさらに遠心分離器にかけて糖蜜と分離させ、残った砂糖の結晶を精製して作られる。
自然の道理であれば、黒糖よりも何倍も手間のかかる白砂糖のほうが高価になるはずだ。
であるにも関わらず、白砂糖のほうが低価格で販売できる背景には、ある不思議なカラク
沖縄の食文化を支えるローカル食材「島豆腐」の作り手たちが願うことーニッポンのヒャッカ 沖縄編3ー
多くの人が布団の中でまどろむ朝5時、
住宅街のなかにあるその工場は動き出す。
そこで行われる仕事の多くは機械化されているものの、
キモとなる工程は、今も職人が手作業で行っている。
そのひとつが、豆乳とニガリを合わせて反応を待つ、「寄せ」という工程だ。
かるくかき混ぜて時間を置くと、大豆に含まれるたんぱく質とニガリが反応しあい、少しずつ凝固してくる。豆乳の濃度やその日の気温・湿度などによっ