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ニッポンのヒャッカ

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日本百貨店のテーマは”ニッポンのモノヅクリ”と”スグレモノ” 。 日本全国から集めた、モノづくりにこだわった職人の手による商品をお届けします。
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2019年11月の記事一覧

デザイン性を追求しない究極のバッグ ーニッポンのヒャッカ第3回ー

デザイン性を追求しない究極のバッグ ーニッポンのヒャッカ第3回ー

 「The Container Shop(コンテナショップ)」というブランド名のバッグがある。色鮮やかなビタミンカラーの帆布バックに、シンプルなヌメ皮の持ち手とアクセントのタグ。「入れ物」というシンプルな意味からオーナー夫妻が命名したブランドだ。デザイン性を追求せず、バイヤーからのリクエストも鵜呑みにしない。いったい、どんなブランドバッグなのか。

 バッグづくりで扱う牛革一枚は、牛一頭の半分でで

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色の魔法に包まれるマフラー ーニッポンのヒャッカ第2回ー

色の魔法に包まれるマフラー ーニッポンのヒャッカ第2回ー

 半世紀前に先代が購入したラッセル編機がまだ現役でしっかりと仕事をこなす。ここは織物の町としての歴史を誇る群馬県桐生市。家屋の敷地内で始まった小さなニット工場は、ニューヨークや英国ロンドンの美術館がオーダーするほど、今や世界を席巻している「メイド・イン・ジャパン」の秀作マフラーを製造するメーカーだ。スペインのプラド美術館においては日本とスペインの国交樹立150周年に、同館所蔵の名画で専属宮廷画家で

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「六月八日」と名乗るアロマ ーニッポンのヒャッカ第1回ー

「六月八日」と名乗るアロマ ーニッポンのヒャッカ第1回ー

 梅雨のシャワーを浴びて、乾ききった樹々がほっと一息つく。森の中に暮らす動物たちも活発に動き出す……。森がもっとも生命力にあふれる「六月八日」に思いを込め、ブランド名として命名したエッセンシャルオイルづくりを手がけているのは、久恒まゆさんだ。

「六月八日の森」として蒸留の材料採集している、大分県中津市耶馬渓の津民という地域にある山での久恒まゆさんとお父様。
アロマの蒸留以外でなにか植物を活用でき

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