「YouTuber世論調査」サイトの評価 〜ある有名投資家の事例〜
「YouTuber世論調査」というサイトがあります。
カテゴリーは、こんなに多岐にわたっています。
その内、私の専門分野の「投資・マネー」の中で、個人的にフォローしている有名投資家&YouTuber 高橋ダンさんの評価を分析・判断して見ます。
(ちなみに、高橋ダン氏から私の投稿をフォローして頂いております。)
随分と厳しい評価↓となっています。
全ての96件の評価(コメント)に目を通しましたが、結局ネガティブだけの投稿サイトだと分かります。
物事には、必ずプラスとマイナス、メリットとデメリットがあります。
その2面を評価しなくては、本当の評価とは言えません。
では、投資系の評価方法は、どうすればいいのか考えます。
「投資」を実践するに当たって大切なことは、何でしょうか。
①ポートフォリオ
②自己責任
この2つが最も大切な投資の考え方です。
①ポートフォリオは、どんな一流(実績のある)の投資家も推奨しています。
金融・投資用語としてのポートフォリオとは:現金、預金、株式、債券、不動産など、投資家が保有している金融商品の一覧や、その組み合わせの内容(株式の銘柄などまで具体的に)を指しています。
もう少し詳しく説明すると、投資家はリスク管理のために自らの資産を複数の金融商品として分散することがあります。このリスク管理については、よく「卵」と「かご」の話に例えられます。卵を1つのかごに入れてしまうと、そのかごが落ちたときにすべての卵が割れてしまいますが、1つずつ違うかごに入れておけば、たとえ1つのかごを落としてしまっても、ほかの卵は安全です。このように、資産家もみずからの資産をさまざまな種類の金融商品に分けて投資することで、リスクヘッジを図っているのです。
この投資を分散させること、またはその分散の組み合わせのことを、金融・投資分野ではポートフォリオと呼んでいます。このポートフォリオを見れば、投資家がどのような金融商品をどれだけ保有しているかがわかるだけではなく、保有資産の分散の仕方からリスクに対してどのようなヘッジ(分散による備え)をしているのかが見て取れます。
特定の金融商品だけに偏った資産配分をすると、予測外の大きな市場変動があった場合、資産のほとんどを失ってしまうリスクがあります。それを避けるため、「さまざまな金融商品にバランス良く資産を配分しておいたほうがいい」というのがポートフォリオの考え方であり、最もリターンが大きくリスクが小さい最適な組み合わせを探る「ポートフォリオ理論」が研究されているのです。(引用)
「最もリターンが多くて、リスクが小さい最適な組み合わせ」ですから、裏返すと、リスクはゼロにできないという事になります。
高橋ダン氏の一部の失敗や失言を拾って、評価するのは間違っているということです。
彼の個人資産・ポートフォリオは非公開ですから、当然、誰にも知ることは出来ません。
そもそも、世界の有名投資家でも、本当の個人のポートフォリオを全て公開している人は、ゼロです。
公開しているように見せて、都合のいい(儲かっている)ところだけ自慢する人は山ほどいますが・・・。
②自己責任というのは、他人の言うことは信じるなという事です。
つまり、人それぞれ、お金に関する価値観が違い、資産状況も違い、心理的な要因も違います。
そうすると、十人十色で投資の方法・手段は違うという、当たり前すぎる前提があります。
人生の責任は、全て自己にあるのですから、全ての投資についての情報やアドバイスは参考になっても、決して、鵜呑みにして失敗しても、他人に自己の失敗を転嫁してはいけません。投資の常識です。
さらに、切り口を変えて、一流のプロフェッショナルのリスク(失敗)について、参考にしてみましょう。
・イチローのメジャーでの生涯打率は、2001年から2019年春までプレーし、通算2653試合に出場、9934打数3089安打、通算打率.311です。
この成績を見て、9934ー3089=6845の凡打・三振の数々の打席について、「こんなに失敗しているから2流の選手だ」といって分析する人はいません。
つまり、失敗に目を向けると、イチローは、超一流ではないと言えます。
・ユニクロ社長の柳井正氏の、『一勝九敗』という自著があります。
(本人談)『一勝九敗』という本のタイトルは、経営というものはそもそもそれぐらいの確率でしか成功しないものだという僕の実感を表したものなんです。どうも世の中のイメージは、ユニクロはフリースで大成功して、その後は業績不振という「一勝一敗」みたいなとらえ方をされているようですけど、とんでもない。もっといっぱい失敗してます
柳井氏の9敗に着目して、経営者としては2流だという人はいないでしょう。
(ちなみに、私自身、ユニクロの上場の頃の元副社長様から直接指導頂いた経緯もあり、内情はかなり知っています。)
・ソフトバンク孫正義氏は、投資家ですが、どうでしょうか。
直近での投資成功事例は、なんと言ってもアリババ株投資でしょう。(現在は大暴落中ですが)
孫氏はプレゼンを6分、聞いただけでマーが望んでいた額よりも多い20億円の出資を決め。
以後、急成長を遂げたアリババ集団は2014年にニューヨーク証券取引所に上場する。
時価総額は25兆円。筆頭株主だったソフトバンクグループが持つ含み益は最高額で約8兆円になりました。
一方、最近での投資失敗は、共有オフィスのウィーワークや配車サービスのウーバー・テクノロジーズUBER.N、韓国の電子商取引大手、中国のライドヘイリングクーパンやディディ・グローバル、オンライン不動産プラットフォームKE Holdingsなどです。
これらの失敗から、SBG株価に影響はあるが、孫氏の投資家としての評判を著しく貶めるするものではない。
投資(不動産以外)とは、時事刻々変化し続けるものだから、どの時点(期間)で評価するかということが問題となります。
つまり、山あり谷ありの、谷に目を向ければ、最悪な評価を与えることは、誰にでも簡単であるが、山あり谷ありを繰り返しながら、長期間(十数年間)では上昇を続けることこそが、本当の「評価」と言えます。
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このように、超一流のスポーツや経営・投資家のプロでも、失敗は当たり前であり、その失敗をどう乗り越えるのかが、真の実力評価と言える。
本題に戻り、高橋ダン氏の評価についてですが。
投資というのは、科学です。
100%と言っていいほど、数値で作られた世界と言えます。
ただし、現実の株価のランダムウオークは、「投資家心理」に大きく影響されます。
その数値についての評価というのは、本来、ただの感想や思い込みでなく、数値で行わなければ、正しい評価とはなりません。
つまり、本当に投資家を公正に評価するならば、高橋ダン氏の投資成功と失敗の確率、その分散の割合から、導かれることが必要です。
失敗だけを取り上げるのは、投資家の評価としては、参考にする価値もないということでしょう。
結論的に言うと、真の評価とは、ポートフォリオ実績での、総合評価(長期に渡りいくら儲けたか)が必要という事になります。
冒頭で言ったように、個人の資産状況を開示する人など皆無ですから、投資家評価というものは、実際は不可能という事です。
しかしながら、投資判断の理由や、投資の原理・原則論は、とても大事な評価視点となります。
投資判断が、数字と論理で科学的に解説できる能力があるかどうかを見極めることです。
科学的に解説(分析)できても、実際の投資判断(買うか買わないか)は、その人の資産状況と心理状態によります。
分析(原理原則・科学)と個人の判断(売買の心理)は、分けて考えなくては正しい評価が出来ません。
つまり、投資サイトを評価(コメント)する側に、膨大な投資についての知識や経験、つまり能力が要求され、それが前提でなければ、本当の評価を与えることは出来ないのです。
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