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2023年3月米国の債券の含み損1935兆円 〜SVB破産による金融危機とはならない〜

 全米で16位、 シリコンバレー銀行(SVB:総資産2090億ドル:27兆円)の破産は、FDIC(連邦預金保険会社)の管理下に入り、預金者に支払うという形態になりました。

連邦預金保険公社: Federal Deposit Insurance Corporation; FDIC)とは:1933年グラス=スティーガル法に基づき設立された、アメリカ合衆国政府の公社世界恐慌で大量の銀行が破綻したことを受けて、預金の保護政策を迫られた連邦議会が、当時マサチューセッツ州で運用されていた預金保険基金を参考に創設した。FDICに加盟する銀行について、破綻した場合には、その預金者一人あたり25万米ドルまでの普通預金・当座預金を補償する預金保険を提供している。(ウイッキぺディアより)

最新情報では、すべての預金者を完全に保護する措置を承認したと発表しました。↓

13日月曜日朝の預金引き出しの大混乱(取り付け騒ぎ)はないでしょう。

12日にやはり経営破綻したニューヨークのSIGNATURE BANKも同様の措置となりました。

SVBは、2021年の、FRBの利上げの前には、債券の含み利益が1000億ドル(13兆円)ありました。

2022年の3月からの、FRBが急激な4ポイント利上げで債券の含み損は、7000億ドル(91兆円)へと、現在の総資産2090億ドルの3.3倍に膨らんだのです。

結論として、この2行の破産による、連鎖的な世界的金融危機はないと当方は考えます。

では、これで金融危機は回避されるのかと言うと、そうはいかないようです。

米国銀行・金融機関の含み損は、金利上昇により増え続けているからです。

含み損は、売られた時に実損となります。

米国国債31.4兆ドル(4,100兆円)の含み損は、国債の24%下落したにより、7.5兆ドル(975兆ドル)です。

米国債だけが下がっているのではありません。

不動産ローン担保証券MBSの10兆ドル(1300兆円)、社債の推計12兆ドル(1560兆円)その他があります。

米国債31.4兆ドル、国債以外の債券30ドル、合計が60兆ドル規模と推測されます。

これらの債券が24%下がると、14.4兆ドル(1935兆円)の含み損になります。

2023年3月、1935兆円の含み損は、米国の銀行資産に60%、世界の銀行資産に40%が隠れています。

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