あなたは、何に人生のロマンを求めますか 〜ロマンチシストのいない社会の堕落〜
ロマンチシストの少ない時代になりました。
ロマンチシストの反対語は、リアリストです。
ロマンチシストの意味は、
ロマン（浪漫）主義者、
夢想・理想を追い求める者、
現実離れした、甘い空想を好む人など。
リアリストの意味は、
あくまで現実に立脚して考える人。
右肩上がりに経済成長して、誰もが日々”豊か”になっていた時代には、ロマンチシストが沢山いました。
平成になり、経済は停滞して所得も思うように上がらなくなり、人口も100年後5,000万人になるのですから、世の中はリアリストだらけになることはやむ負えない。
そして、平成・令和育ちの若者達が、社会やビジネスで夢やロマンをモテないことは仕方のないことのように感じます。
転職を繰り返すのも、終身雇用制という日本人の優れた仕組みが崩壊したからです。
だからこそ、恋愛だけはロマンチシストでなくてはいけないのです。
恋愛に経済条件を求めたり、地位や名誉や学歴を条件としたりしないのです。
その人の人間性や人間力を、真っ直ぐに見るのです。
「愛してる」という気持ちだけで向き合うのです。
「愛する」とは、「この人とならどんな困難なことも乗り越えられる」と思えることです。
愛は「幸せ」にはしてくれません。
「幸せ」というのは経済的に恵まれているという価値観です。
愛は「心からの感謝」「心からの幸福」という深い気持ちを与えます。
人生で一番大切なことは、物質的な豊かさで評価されない”愛”です。
「愛する」ことから、「この人の望むことを想像する」「この人の全てを許せる」という感情が生まれるのです。
「幸せ」というのは、お金の価値を知ることです。
人生の価値を知ることは出来ません。
愛する人と困難を乗り越えた結果として、人生の喜びや人生の深みを知ることが出来る。
どんな人にとっても、人生は難行苦行の連続です。
お金持ちでも貧乏人でも全く同じです。
世の中の誰もが貧しい時代から、想像も出来ないような便利で豊かな時代まで社会は成長してきました。
確信もって言えることは、物質的な「幸せ」には限界があることです。
家も大きくなり過ぎると、暮らしが不自由で家族とのコミュニケーションは出来ません。
車も世界一高級な車を望めば、純金の塗装ぐらいしかなくなる。
クルーザーも100フィート以上になると気軽に乗れません。
毎日３つ星レストランでは食事出来ません。
現代風の解釈での”格差”がある社会とは、力のあるものが優れているとする社会です。
その格差とは、お金で計るものです。
ある人が、ビルゲイツの資産を毎日いくら使うと100歳で使い切れるかを計算したら、毎日（365日）5億円使う必要があるそうです。
お金に執着するとは、自分だけが儲けたい、自分が儲かれば何をしてもいい、今だけ良ければいいという社会に堕落することを意味します。
一方、感謝と幸福のある社会とは、大企業の何億も稼ぐ社長より子供を産み育てる女性の方が、人としての価値が高いと考えることです。
日本人が、これからも繁栄し隆盛であるために最も大切なことは、子孫を残し育てることです。
例えば、社会のインフラ（道路・新幹線・飛行機・電気・水道など）は、次の世代のために作り残すものです。
大企業の社長が子供を産み育てる女性に比べると、何百倍もの収入を得るほどの価値はありません。（せいぜい10倍ぐらいが適切でしょう）
さて、話をもとに戻します。
恋愛とは、ワクワク・ドキドキする『恋』から始まり、相手の全てのことを許せる『愛』まで辿り着くことに夢やロマンを求める考えと行動です。
恋愛の本質を言い換えると、辛いことや苦しいことを一緒に乗り越えられる相手を求めることです。
そして辛いことや苦しいことを、現実に共に乗り越えていくことによって「本物の愛」が育ってゆくのです。
何だか、こんなこと言ってると、大部分の人は、理想主義で空虚なこと言っていると感じると思います。
そうなんです・・・・こういうことを語ることが、「ロマンチシスト」なのです。
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