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”お金持ち”が、環境問題をとやかく言えるのか

「お金持ちは、環境を悪化させている」という、興味本位の仮説の検証です。

日本の「お金持ち」というのは、下図によれば、純金融資産保有額1億円以上です。

全体(5372万)世帯の2.7%です。

これらのお金持ちは、エネルギーをどれぐらい使うのか。

詳細な統計データが見当たらないので、適当に推計をしてみます。

日常生活の衣食住に焦点を当てます。

【衣料について】
お金持ちの平均衣料所有枚数やアクセサリー数などの、明確なデータは存在しません。

そこで、お金持ちの自宅のクローゼットから推察します。

ほとんどの場合、大きなウオークインクローゼットです。(下写真)

当然、服も靴もアクセも、マス層(4203万世帯)の何倍にもなります。

つまり、繊維(ナイロン・レーヨンなど)、合成皮革、ウレタンなどを使うのですから、石油化学製品を大量消費する=エネルギー多消費です。

アクセなどは、金やダイアモンドなら、何マントンの土壌からほんのわずかな採掘ですから、膨大なエネルギーが消費されています。

【食について】
ウチ食の「食べる量」は、マス層と変わらないでしょう。

強いて言えば、高級スーパーや高級食材の購入が多いと考えられます。

高級食材というのは、希少であったり、手間がかかる食材(農業と加工)が大多数であり、エネルギー消費量は高いはずです。

また、外食の回数も多いと予測出来ます。

3つ星レストランの厨房を観察すれば、膨大なエネルギー(人員・火力も含め)を使っていると分かります。

客の払う金額は、お金持ちの好きなミシュラン・レストランのディナー・コース料理で、20,000~50,000円でしょうか。(お酒などは別。上を見ればキリはありません)

「価格が高い」といいうのは、エネルギー消費量が尋常じゃないほど多いことになります。

もちろん、夜の世界でも、高級な宴席は接客の女性・高級な酒・煌びやかな内装など、巨大なエネルギーが消費されています。

【住について】
分かりやすいのは、やはりお金持ちの持ち家の価格でしょう。

極端な例が面白いので、米国のセレブの自宅を紹介します。

ビルゲーツの離婚後の住まい。シアトルにある邸宅は、ワシントン湖を見下ろす丘の上にあり、家の広さは6万6,000平方フィート(約1,854坪)。お値段は1億ドル(約115億円)と報じられている。

注:ビルゲーツは熱心なCO2削減と人口削減の思想家です。

映画会社ワーナー・ブラザーズの社長だったジャック・ワーナーが建てたもの。敷地内にゴルフコースと2つの池があり当時もそのゴージャスさで注目を集めた。

日本人のマス層の住宅は、建売住宅が平均3,604.9万円。

100億円の大豪邸は、277倍の価格となります。

つまり、277軒分のエネルギーを使って作られたと想像出来ます。

さらに、豪邸の維持費と膨大な空調費などの膨大なエネルギー消費もあります。

米国のワシントンに住む、ある大富豪は月額500万円のエネルギーコストだと聞いたことがあります。

こうした富豪が所有する、欧米では当たり前な自家用ジェットについて調べました。

新規購入する際の価格帯はいずれも6000万ドルから7000万ドル(約65億円から80億円)くらいとなります。

年間 500 時間の飛行に基づくと、典型的なプライベート ジェットは約 3,500 ガロンの燃料を消費します。 1 ガロン(約3.8リットル)あたり 5 ドルとすると、燃料費は年間 17,500 ドル(256万円)になります。

もちろん、所有するだけで維持費もかかります。

日本の国内旅行で考えてみます。

お金持ちの旅では、高級な旅館・ホテルがほとんどです。

例えば、旅館の部屋は、当然、広く露天風呂付きです。(温泉のエネルギーも地下からの採掘です)

もちろん、自家用車も象徴的です。

私の参加する勉強会での仲間の、ある上場企業社長は、高級バイクを1,000台所有し、広大な土地に保管しています。

もちろん、排気量も何千CCとなる、何千万・何億の高級車を数十台も個人所有している経営者も多数見かけます。

こうして、「お金持ちの膨大なエネルギー消費」を解説してきましたが、まだまだネタは尽きません。

そのお金持ちが、真顔で「環境問題」「CO2削減」「SDGs」「クリーンエネルギー」を主張するのは偽善に過ぎません。

自らが、実行できない(実行する気もない)ことを、それでなくてもエネルギー消費量の少ないマス層(=庶民)に押し付けて、利権を貪る(強欲)ことは、何とも納得し難いことでしょう。

最後に、私個人の感想を。

私は、どちらかといえば、エネルギー多消費型の暮らしです。

こうした論で勘違いされると困るのですが・・・金持ちの環境破壊(?)を非難しているのではありません。

地球規模の環境問題などの課題など、非科学的で、特に気にする必要もないので、私自身が、それを金儲け(ビジネス)のネタにしたり、他人に押し付けることもありません。

そもそも、地球の採掘可能な石油は4000年以上分あり、CO2削減など茶番ですから、大いにエネルギーを消費し、恐怖に煽られないで、全ての人が「日々の人生を豊かに楽しく」過ごした方がいいように思います。

追記 石油枯渇の4000年以降の心配は必要ありません。地球上の人口は、たった数百年で減少に転じますし、量子エネルギーの活用や科学のさらなる進化で、無尽蔵にエネルギーは活用出来るようになります。

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