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こんな夢を見た

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私が見た夢の話を140字以内のマイクロノベルにしました。意味不明です。
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2022年9月の記事一覧

こんな夢を見た 第十二夜

こんな夢を見た 第十二夜

 こんな夢を見た。渡すものがあるので祖父の家に行こうとしている。今から出れば夕方くらいには帰って来られるはず。バス停に行く途中に換気扇の羽が転がっている。こんな天気じゃ行かないほうがいいか。傍にあるピンク色の建物はアンティークショップだ。店主の岸部一徳が顔を出した。入ってみよう。

こんな夢を見た 第十一夜

こんな夢を見た 第十一夜

 こんな夢を見た。高級ブランドの直営店でバーゲンらしい。私は値段も見ずに買い物カゴに4点入れた。中でも紺色のブラウスがお気に入りだ。さて、合計いくらだろう。会計で30万円と知る。6割引でもさすがに高い。迷いながらもカードで一括払いにした……。

 目覚めた時、夢でよかったと安堵した。

こんな夢を見た 第十夜

こんな夢を見た 第十夜

 こんな夢を見た。私は屋根裏で息を潜めている。雪深い山奥のこの集落に殺人鬼が現れるという。毎晩1人ずつ殺されているが、ついに今夜は我が家の番らしい。
 ヤツが来た!階下で家族に馬乗りなり顔に幾度も刃物を突き立てていた。やがてヤツがゆっくりと上を向く。私と目が合いニヤリと笑った。

こんな夢を見た 第九夜

こんな夢を見た 第九夜

こんな夢を見た。ドラッグストアのトイレ。前の人がなかなかでない。私の後ろに長い列ができていた。
個室に入ろうとすると、奥にあるもう一つのドアがゆっくり開いた。するとそこには女の子の死体があった。2、3人に押されたことによる圧死らしい。
その前に入ってた男女が怪しいなあと思った。

こんな夢を見た 第八夜

こんな夢を見た 第八夜

こんな夢を見た。住宅街の先に山がありくねくねと登っていく。右側にグランピングの施設があった。大きな緑色のテントの中に入ると、知らない家族が鉄板を囲みステーキ肉を焼いていた。それは巨大で1枚が顔の大きさくらいあり、みんな大口を開けてかぶりついている。唖然とした。胸焼けしそうだった。

こんな夢を見た 第七夜

こんな夢を見た 第七夜

こんな夢を見た。私はコーヒーサーバーを持ち、別の部署の会議室に入った。
「コーヒーどうですか?」
会議前にお茶の支度をしている同期の女子に尋ねると、もうあるからいらないと言われた。わかっているけど、こうしてたまに顔を出しておかないと馬鹿にされるのだ。
『負けるもんか』
私は強く思った。

こんな夢を見た 第六夜

こんな夢を見た 第六夜

こんな夢を見た。この屋敷は呪われている。赤い絨毯が敷かれた幅広い階段の上から、毎晩ソレが転がり落ちてくる。初めは掌にのる小さなものだった。夜毎に大きくなり、今夜は階段の幅と同じ大きさになった。私は玄関のドアを突き破り外へ飛び出す。が、何処までも何処までも達磨は私を追いかけてきた。

こんな夢を見た 第五夜

こんな夢を見た 第五夜

こんな夢を見た。台所の床にゴミが溜まっている。先程息子が箒で集めたものだ。が、見るとそれはキラキラと輝くアクセサリーだった。
「これ私のだわ」と母がダイヤのネックレスをつまみ上げた。息子も自分のものを拾い上げ満足そうにそれを眺めている。大きなアメジストのブローチだった。

こんな夢を見た 第四夜

こんな夢を見た 第四夜

こんな夢を見た。駐車場に車を停めようと列に並んでいる。人混みを抜けてビルに入ると小さなレストランがあった。店員に聞くと駐車場は下の階にあるという。店では韓国アイドルのMVを撮影中で、カラフルな衣装を着た人たちが踊っている。
『映り込んでしまわないかしら』
私は心配になった。

こんな夢を見た 第三夜

こんな夢を見た 第三夜

こんな夢を見た。夜、どこかで買い物をしていた私は店を出た。突然雨がポツポツと腕を濡らす。傘がないので早く帰らないとと思った途端、滝のような雨が襲ってきた。佇みワーと叫ぶ。
 夫が迎えにきてくれればいいのに。多分、寝ていて気がつかないだろうな。
少し悲しくなった。

こんな夢を見た 第二夜

こんな夢を見た 第二夜

こんな夢を見た。交差点で赤信号で立ち止まっていると、向こう側に数十人の黒づくめの男たちが横一列に並んでいた。信号が変わると、隣にいた白い服の女が男たちと一緒にパフォーマンスを始めた。が、それは格闘技でも舞でもない、ただだらしのない何かだった。灰色の空がお似合いだった。

こんな夢を見た 第一夜

こんな夢を見た 第一夜

 こんな夢を見た。荒屋の前で少女が母の服を掴み、新幹線に乗らないと入学式に間に合わないと泣いている。でも母はうちにはお金がないという。すると通りすがりのスーツ姿の男が立ち止まった。と思うと、これを使いなさいと札束を母に差し出した。
 私は呟く。「なんだ千円札じゃないか。」