見出し画像

あるBirthday Partyで。右隣に座った夫婦との会話と、その後Dianaと。

さらなる続編。

AmyとRob。40代半ばだろうか。子供はいないが、犬が二匹。Ex.とまだ一緒だった頃、パーティで何度か会っている。夏のパーティで、闇討ち宣言されて離婚したことは話した。

続きがあるのよ。
今度は何をやらかしたんだ、とでも言いたそうに息を呑むAmy。

離婚成立して半年もたたないうちに12歳年下の女性と婚約発表してね、これも闇討ちでさ、子供達にも家族にも事前に言わないでSNSで発表したのよ。

….あなたにも言わなかったの?
言ってくるわけないじゃん!

そして、やっぱりRobとAmyは、Ex. は浮気してたんだと言い合っている。みるみるうちにAmyの怒りが増し、その反応を見ながら、どうでもいい私は笑い転げてしまう。

"OMG, I really want to swear!!"
It's OK, I don't care. Go ahead. Swear all you want, Amy.
"FUCKING Jxxx (Ex.の名前)!!! This is just such a  cliche. How pathetic is he?!
Ugh. I will call him FJ from now on!"

51歳の彼が55歳の妻である私を捨てて、39歳と婚約したわけで、あまりにも中年男性のお決まりパターンで呆れてモノも言えない、というわけである。パーティという場で悪口雑言というわけにもいかず、ついにEx.はFJと呼ばれるハメに。

ワハハハハ。

Ex. と二人でこういう場に参加した時は、彼がひたすら自分のこと、減量とかCrossfitとか時計とかウィスキーとかについてしゃべりまくり、私はそばで聞いていただけだった。パーティでは喋る人に皆の注意が集中する。皆が真剣に聞いている様子だったから、こういう話が皆好きなんだと思っていたのだが。

今だからいうけど、FJさ、ウィスキーにこれだけお金使ったとか、そういうトーンの話ばっかりで、なんだかねぇって私たち二人で話してたのよ。貴女はとってもいい感じの日本人の奥さんで、気の毒にって思ってた。

へぇ。そうだったんだ?Amyの隣でRobも深く頷いている。そんなふうに見てたんだ、とちょっと驚く。

Birthday girlの彼女がアレンジする会合を待ってるといつになるかわからないという暗黙の理解と共に、今度3人で会おうという彼女。
いいかも。外で会ってもいいけれど、せっかくだから二人をうちに呼ぼう。

さて。
昨日、昼過ぎに遊びに来た今年40歳になるDiana(産婦人科医)と、ロゼワインでキムチ鍋をつつきながら、このパーティの話をしたのだが、Ex.のことをよく知る彼女はやはり、彼は浮気してないときっぱり言った。

そうだよね、違うよね。
うん、違う。私が聞いた時の彼の反応からみても、間違いない。

でもさ、あまりにもお決まりで皆が呆れるのがわかるから、つい笑っちゃうんだよね。いいのよ、若い彼女と恋愛してってのはいいけど、今から結婚して子供作るってのは違うだろって思う、と私。

そうだよ、だって彼女40歳で2回も婚約してるのに一度も結婚してなくて子供いないって、絶対何かあるって。このままで済むわけがない、と彼女。

Dianaは、数ヶ月前に彼女の夫Brian(=Ex.の友人)の誕生パーティに、Ex.とこの39歳を招待して、彼女に"Nice to meet you."と言ったら、Ex.の誕生パーティで会ったことがあると即座に反論されたと、rolling her eyes(呆れ顔)。大人気ないよねーと二人で言い合う。

近々、また会う機会がありそうだという。

"Maybe I will really talk to her this time and find out who she is and what she is made of. But she knows I am your friend. So…we will see."

ぷぷぷ。

Dianaは私のことが大好きなのがわかる、とムスメに言ったら

そうだよ。ママのこと、神様みたいに崇めてるよ。
え?

ムスメが彼女のオフィスでインターンしていた時に、オフィスのスタッフに何を相談されても、私に聞けばなんでも適切なアドバイスをもらえるから心配するなと、言いまくってたらしい。笑。

"You never complained, enjoyed taking care of your family and did such a great job…."

と、ため息まじりに言う彼女は、若い頃は子供はいなくてもいいと思ってたけれど、Brianが欲しいから産んだのだと平然という。でも、子供がいて自分という人間がcompleteしたと感じるし、母だから見えることがあるって気づいたそうだ。ちなみに、Ex.はどっちでもよくて私は子供が欲しかった。

ホントにそうだよね。でも、子供がいないからクリアに物事が見えるってこともあるよね、と私がいうと、一瞬だけ、え?って表情を見せた後に、彼女は大きくうなずいた。

人それぞれが人生の選択をするから、いろんな人がいて、だから社会にはいろんな視点が存在する。そうやって社会はバランスが取れる仕組み。

Dianaはテニスのレッスンのあと、うちに遊びに来たのだけど、その直後に彼女の娘がnannyに連れられて同じところでテニスのレッスンだったのだそうだ。Nannyと一緒に娘のレッスンを見学すべきか、私とおしゃべりしたいかと一瞬考えて、私と一緒の時間を過ごしたいと思って、来たのだとか。

私も15歳年下のDianaが大好き。賢い彼女との会話は本当に楽しい。

「また来ていい?」
「もちろん」

今度は、スコーンでも焼くかな。






ただただ好きで書いています。書いてお金をもらうようになったら、純粋に好きで書くのとは違ってくるのでしょうか。