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ウクライナ問題を、ロシアとの離婚騒動と考えたら?

筋トレしながら、BBCのPodcastを聞いていた。ウクライナ問題。世界のニュースは、やっぱりBBCだよな、と思う。

「一つの独立国であるウクライナがNATOに加盟するのを、ロシアが阻むことがいかに筋違いであるかというのは正当な言い分ですが、NATOの勢力がロシアのすぐそこまで拡大してきて、ロシアが国防の面で危機感を抱くというのは、わからなくはありません。何か外交的な解決策はあるんでしょうか」

想像力。相手の立場に立って考えたらわからなくもない、というアメリカのメディアにはない視点の広さ。その上で、どうこの問題を解決することができるのかという問い。当たり前なのに、さすがBBCと思ってしまうのは、アメリカのメディアにうんざりしてる私。

このウクライナ問題について、私のインテリ源泉であるJonathanと、1ヶ月ほどメールでやり取りをしているのだが、その内容を思い出しながらふと気づいた。

ソ連から独立したウクライナが、NATOに加入したいというのをロシアが阻もうとするというのは、離婚した後に、元夫が奥さんの再婚を阻もうとするのと同じではないか。

ソ連が崩壊し、1990年にブッシュSr.政権の国務長官James Bakerがゴルバチョフと交渉した際にNATOは一歩も東に向かって拡大しない("not one inch eastward")と約束したのに、クリントンが堂々とこの約束を破り、ポーランド、ハンガリー、チェコがロシアの反対を押し切ってNATO加入。その後、ブルガリア、エストニア、ラトビア、リトアニア、ルーマニア、スロヴァキア、スロベニアも加入。もうこれ以上は絶対に許せないというのがロシア。

これは、離婚した夫と養育権を共有しつつ、子どもと一緒に暮らしている奥さんが、再婚して遠くの町に再婚相手と引っ越すから子供も連れて行くと言って、子供の父親である離婚した夫が、冗談じゃないと喚いているのと同じかもしれない。

最初は都内隣町に引っ越しただけだったのが、いつの間にか隣県(埼玉とか千葉)に引っ越し。だんだん子供に会うのが難しくなってきていたと思っていたところに、今度は北海道とか九州に引っ越し、という話になったとしたら。

うーん。

夫は暴力男で養育費をなかなか払わない奴。平然と嘘ついて自分の正当性をひたすら主張し、ふんぞりかえった傲慢な奴。

うーん。

クリミア併合はどうよ。離婚交渉中に、大学卒業寸前の子供を、母親の了承なしに父親が自分の側に取り込んだ、って感じかしら。




ただただ好きで書いています。書いてお金をもらうようになったら、純粋に好きで書くのとは違ってくるのでしょうか。