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料理好きがダイエットする時は、運動も工夫する。

ダイエットは、食事管理をしながら運動も規則的にして、これまでの生活習慣、ライフスタイルを変えることで真の成功をもたらす。どっちが欠けても、一瞬成功したかに見えるダイエットはその場限りで、そのうち体重は元に戻る。それを繰り返せば繰り返すほど、やる気がなくなる。そういう人が多い。

私は主婦だから時間があるし、自由自在にスケジュールをやりくりできる。フルタイムで働いている人が私のようにはできないのは当然だし、運動する時間を確保するために夜9時前に寝て朝4時に起き、割れた腹を維持していた狂人は結果的に家庭を壊したわけだから、毎日の生活スケジュールにおいて、そして人生の中で何を優先すべきかをしっかり考え、人間としてのバランスが狂わない範囲で食生活も運動も合わせて見直さなきゃならない。無理は決して続かないから、継続できるかどうかもちゃんと判断しなければなりません。

ポイントは、継続できるかどうか。新しい生活パターンの一部にできるかどうか。

2019年のイタリア旅行の後にダイエットした時の私は、運動はといえば走っていた。中学時代に陸上部で中距離を走ってたから、走るという運動は自然に入ってきたし、同じ5キロを走るのと歩くのとではかかる時間が違うから効率的だったし、ランニングというのは誰にでもできるし誰でも思いつく運動だ。

だが、膝を痛めてしまった。遺伝的に骨粗鬆症の可能性も高いのに、関節炎(arthritis)になった。これは、治らない。幸いなことに、私はあまり走るのが好きじゃなくなっていた。呼吸が苦しい。友達とおしゃべりしながら走る人がいるが私には考えられない。あー、また走らなきゃと思うと気が重くなった。

膝が悪くなったのを幸いに、歩くことにした。"Weight bearing"(体重負荷)という言葉がある。自分の体重の重みを使って、という意味だ。地面に接した時の衝撃が骨にいいのである。走る、歩く、スクワットやプランクなどの筋トレ。水泳やバイク(立ち上がってこがない限り)はこれに含まれない。年をとっても5キロ歩ければ旅行に問題はないし、10キロ歩ければ怖いものなしだろう。何十キロも歩かなきゃ、という話じゃない。

ここで意図的脱線。アメリカの単位の話。距離にはマイル(mile)を使う。

1 mile = 1.6 km = 1600 m (陸上トラック4周)
3 mile = 4.8 km
5 mile = 8 km
7 mile = 11.2 km
10 mile =16 km

ヤード(yard)もある。

1 yard = 0.9144 m

アメフトで、ゴールまでどのくらい?となるとヤードを使うし、ムスメが泳ぐ室内プールは25 yard。屋外のプールは50 mのオリンピックプールサイズ。アメリカ人ってオリンピック見ててどのくらいの距離かわかってるのかな、と思う。

まだまだ。次はフィート(feet)とインチ(inch)......。ここで突然12進法が乱入する。

12 inches = 1 foot = 1/3 yard = 30.48 cm
1 inch = 2.54 cm

....。inchより小さい単位はないから、分数が発動する。

1/2 inch = 1.27 cm
1/4 inch = 0.635 cm = 6.35 mm
1/8 inch = 0.3175 cm = 3.175 mm

.........。

アメリカ人で算数が得意な人は、とことん得意で、ダメな人は足し算引き算を10本の指を使ってやる、という原因はこの意味不明な単位にあると私は信じている。私は基本的にyardはmよりも少し短くて、inchは2.54cmと覚えている。小さい頃散々定規を使ったから1 cmがどのくらいの長さかというのはわかっているのが幸い。

さて、歩くことにしたら俄然楽しくなった。季節が変わると、木々の葉っぱの色や咲いている花が変化する。車の中からは気づかないことを楽しめる。天気さえ良ければどこでもいつでも歩ける。

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まだ一人で運転できないムスメが出かけた先で1時間ある、とする。5分で家に戻れるのなら戻るけれど、15分かかるなら待っている間にそこら辺を歩く。私のスピードだと15分あれば1 mileは確実に歩ける。昼間が暑い暑い夏は、朝6時のムスメの朝練に送っていって、2時間のうち1時間ちょっと歩いて、30分を公園で筋トレする。朝早くて若い子はいないから、どんな動きをしていてもへっちゃらである。

私はもう何年もFitBitを愛用していて、今のが3つめか4つ目。Apple Watchよりも機能性は高くないけれど、バッテリーがもつのとスリムなのがいい。睡眠とか体重とか運動記録とか、全部FitBitがやってくれる。

私は歩くのが速い。最初から最後まで速いスピードで歩く(brisk walk)のではなく、1分猛烈に速く歩いて3分普通に歩くというHIIT風ウォーキングをするといい、というのを最近読んだのでやってみた。心拍数が上がったり下がったりするから心臓が鍛えられるし、比較するとカロリー消費も少し高めになるとわかった。おもしろくなってきて、今度は歩くスピードは気にせず、歩きながら前に向かって右左交互にパンチ、両腕揃えて前後にパンチ、空に向かってパンチしながら歩いたら、心拍数が214bpmまで上がり、1 mileちょい歩いただけなのに、早歩きの時と比べて消費カロリーが8割近く増えた。自分の体を使った人体実験は、とてもオモシロイ。

坂道を利用するのもいい。歩きながら、坂道が右手に見えると私は必ず右折するし、駆け登ることもある。ほんの50メートル程度なら走って心拍数を上げる。一周するコースの場合、右回りなら超急な坂をのぼり、後半は緩やかな坂を降ることになるが、左回りなら緩やかな坂をちょっとした距離登り続け、後半急な坂を膝に負担をかけないようにゆっくりめに歩き降りる。

歩くのは走るのに比べて同じ距離でも時間が倍近くかかるのだから、漫然と歩くのではなく、どうしたらもっとカロリー消費できるか心拍数を上げられるかと、頭をくるくる働かせて歩く。イヤフォンでBBCのPodcastを聴きながら、周囲の木々草花にも注意を払って、すれ違う人にちょっと片手をあげて挨拶し、ワンちゃん達に笑顔を振りまきながら、である。

ムスメが学校に出かけた後、さっさと5キロ歩いて終わりにする日もあるが、最近は1日に数回、2 milesずつ歩く日も混ぜることにした。歩くたびにシャワー浴びるのは嫌だから、スピードを調整して発汗をコントロールする。ランチ食べてからちょっと腹ごなしに歩くと、摂取したカロリーを消費することになるから気分がいい。この前買ってきた中国の直径5センチの胡麻団子が300 calと知ってしまい、泣く泣く半分だけ食べて、その後1 mile歩いて食べた分を消費した。つまり、予定外の「美味しいもの」を食べたら、その分歩けばいい。

なんでも工夫です、工夫。

ムスメが帰ってきて彼女がおやつ食べる間ちょっとおしゃべりして、彼女が宿題するのに部屋に引っ込んだ後に歩きに出ることもある。夏は早朝が涼しいけれど、秋はお昼過ぎだとちょっと暖かくなっている。朝は上から下までばっちりlululemonを着こなしたママとワンちゃんが多いけど、午後は年配の夫婦がゆったりと歩いている。

終わってから、ストレッチするのを忘れないように。私は若い時から腰痛持ちなので、走りすぎ歩きすぎで2年に一度くらいの頻度で何度かぎっくり腰をやった。そろそろとしか動けなくなった時は、カイロプラクティックに何度か通うハメになったこともあり、そこで教えてもらったストレッチを欠かさなくなってからは、ぎっくり腰を起こさなくなった。3 mileなら週に5-6日歩いても問題ないが、7 mile近くなると翌日は休まないと膝が痛くなる。

自分の体の調子を見ながら、距離や頻度を調整することも長続きの秘訣。怪我して歩けなくなったら、元も子もないからね。









ただただ好きで書いています。書いてお金をもらうようになったら、純粋に好きで書くのとは違ってくるのでしょうか。