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ワタシの視線

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1994年にアメリカ上陸。アメリカに住む日本人としての私が感じたこと、思うこと。
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#日記

冷戦その後。消えゆくタマなしRyanとChristianとの可能性。

タマなし冷戦シリーズ(5回)はこちらから。 高校水泳遠征が3月初め。クラブ水泳遠征が3月末。その2週間後に春休み。その間、Ryanとは一切連絡を取っていない。 Ryan - ルックス9.5/総合8.0 Christian - ルックス8.5/総合9.5 Erik - ルックス7.0/総合9.0 ムスメによる格付けだが、3人の違いをこれ以上に明確には表現できないだろう。 春休みの週、四泊でムスメと大学訪問Road Tripに出た。各一日6時間、5時間、2時間、6時間運転

ウクライナ問題を、ロシアとの離婚騒動と考えたら?

筋トレしながら、BBCのPodcastを聞いていた。ウクライナ問題。世界のニュースは、やっぱりBBCだよな、と思う。 「一つの独立国であるウクライナがNATOに加盟するのを、ロシアが阻むことがいかに筋違いであるかというのは正当な言い分ですが、NATOの勢力がロシアのすぐそこまで拡大してきて、ロシアが国防の面で危機感を抱くというのは、わからなくはありません。何か外交的な解決策はあるんでしょうか」 想像力。相手の立場に立って考えたらわからなくもない、というアメリカのメディアに

オミクロン対策。アメリカからのアドバイス。

オミクロン、凄まじい感染力である。だった。11月から荒れくるったオミクロンは、12月にピークとなり、今現在の1月末にはほとんど収まってきた。今、日本がピークに向かっているところだろうか。 身近な友人たちの家族が感染したという話をあちこちで聞いた。もういずれは感染する、とみんなで覚悟を決めたほどの凄まじい感染力である。日本の事情で可能かはともかく、私の経験から、以下のアドバイスを日本の皆さんにしたい。私は医者でもなんでもないので、そういえばお隣さんがこう言ってたわよ、ってなレ

コロナ疲れ。ルール破りのアメリカ人。

ワクチン接種三回目(ブースター)をしたのが11月末。クリスマス休暇で大学から帰ってきたムスコは、ブースター接種をしてないと1月半ばからの春学期の授業に出られないとのことで、帰省してすぐに接種を済ませ、どんな注射でも腕が痛くなって泳げなくなるのが嫌なムスメが、年明けにようやく接種を終えて、我が家は「やるべきことはした」体制を整えた。 アメリカは疲弊して混乱している。CDCは自粛と隔離のルールを10日から5日へと緩和したけれど、残り5日はマスク着用。学校はともかくスポーツをマス

アメリカのコロナワクチン接種。三回目のBooster。

感謝祭の翌日、金曜日にコロナワクチンの三回目、Boosterを接種した。今回は大会場ではなく、近所のdrug storeで。 私の最初の二回の接種は、ほとんど予約が取れない最初の頃に、何時のどこのサイトで取りやすいとか、Twitterのbotを使って空きが出たら通知が来るとかという予約技術を極めた友達がとってくれた。二回目の接種を半年過ぎた頃から、州の衛生局から電話やテキストが入ったが、お年寄りとか最優先の人たちを先に、と思い無視していた。DonnaとLoanとの三人のGr

女子高校生。“Taylor’s Version”で殺意満載。

ムスメはTaylor Swiftのファン("Swiftie")である。高校生大学生の年齢層は「信仰的」なファンと「まぁ聴くね」程度に分かれるらしいが、ムスメ曰く「Breakup song(別れた時の歌)」といえば、Taylor Swift、なのだそうだ。彼女はカントリーソングも好きなので、これまでに車の中でいろんなのを聴かされてきたけれど、カントリーソングのプレイリストも聞き飽きたある日、 ”Mom, what do you want to listen?" "Hmmmmm

高校生。数学さえできれば「頭がいい」のか。

ムスメはあまり数学が得意ではない。彼女のために言い訳するわけじゃないが、5年生になった時にこの学校区の数学のカリキュラムが変わり、私にも何がなんだかわからない方法で教えられ始めた。つまり数学ができない子を掬い上げるために、妙に回りくどく噛み砕いた方法をとっていて、数学が得意な子はその意味がわかるけれど、ムスメのような平均に位置する子は返って混乱してわけがわからなくなった。そこから家庭教師をつけても何しても、彼女の数学は九九を誰よりも早く覚えて、クラスのトップを突っ走っていた頃

Sushi Burritoって何か知ってますか?

25年以上前にアメリカに上陸してから、かなり長いこと私はアメリカ(人)が発明した巻きスシを食べなかった。いわゆる、カリフォルニアロールとその仲間達、である。 私にとって、お鮨というのは神聖なものだった。スーパーでお刺身を買ってきて家で手巻き寿司を作ることすら、神聖なものを汚すような居心地の悪さがあった。東京の大学で4年間過ごし、就職して、自分のお給料で築地のお鮨屋さんに行った。鮨ネタの種類もろくに知らなかった私が「ハマチ」を頼んだら、板前さんに「ネェちゃん、うちはハマチなん

何十年もアメリカで暮らしたら、やっぱりアメリカで最期を迎えるのか。

続き、の話。 ご主人と彼女が働いていた頃からの友達だというその夫婦は70代だろうか。裕福らしいというのは、なんとなくわかる。冬になると、ご主人の神経痛がひどくなるので、プエルトリコにあるセカンドハウスで冬を越す。去年の冬は、コロナで行けなかったから代わりにフロリダまで運転していき、私の知り合いの彼女も神経痛持ちだから、誘われて一緒についていった。費用は自分でちゃんと払ったのかのかどうかは不明。 日本の気候は寒くて湿気が多くて、体に合わないらしく、神経痛がひどくて数日寝たき

アメリカで何十年も暮らしたあとの老後は、日本で?

どんなに長いことアメリカに住んでいても、50を過ぎた頃から日本人は食の好みが和食に戻り日本に帰りたくなる、と聞いていた。そんなものかねぇ、と30代の頃は思っていたが、いやまじで、実際にそうなった。 が、今回は、私の話ではない。 近所に日系二世のご主人と日本人の奥さんの老夫婦が住んでいた。子供はいない。10年以上前にこの街に引っ越してきたとき、同じく近所の韓国人の奥さんに紹介された。いずれご主人の家族のいるカリフォルニアで老後を送るはずだったのが、まだやれるまだやれると言い

アメリカの女子高生。ドレスコード。

うちのムスメは最高にオモシロイ。何様のつもりだ、と思うこともしょっちゅうあるが、こんな子に育ってくれて、いや〜よかったよ嬉しいなぁ楽しいなぁ、と毎日思う。 "Mom, do you know what 'ass cut jeans' are? Google it." "ass cut jeans"? お尻のところが切れてるジーンズ? 検索して、口あんぐり。ひゃー、こんなジーンズ売ってるの?こんなジーンズ履くの?......相当お尻の形に自信があるんだねぇ。 "Girl

プロフィールに描く、自分。Identityのありか。

的をついたおもしろいシリーズ記事を読んだ。 「便乗」する日本人。所属する組織に便乗して、自分を名乗る日本人。「便乗」という言葉の意味。池永氏の記事はどれも読みがいがある。それこそ、「大阪ガスエネルギー・文化研究所」という彼の肩書きが、彼の書く文章のテーマとどうつながるのか。このシリーズを読みながら、ちょっと思考がズレて自分のアイデンティティをどこに見出すのかと考えていた。 ちょうど同じタイミングで、ある記事がプロフィールになぜ何歳の子の親だと名乗るのか、子供が成人したら年

アメリカの高校情勢。King & Queenはダメだから.....。

新学期始まってまもなくして、Homecoming(ホームカミング)というダンスパーティが毎年恒例で開催される。なんで"home coming"なのか、いまだにわからない。文字通りにとれば、卒業生が母校に戻ってきて、ということだと思うのだけれど、そういうわけではなく、在校生だけのダンスパーティ。もしかして新学期が始まって2ヶ月後くらいのイベントだから、夏休みが終わって学校に戻ってきた、っていう意味なのだろうか....。 さて、このhomecomingは学校主催のイベントだから

高校生のインターンシップ。

さて、高校生のムスメのインターンシップ。夏休み中、私の友人である産婦人科医のオフィスで受付をやった。高校生だから無給の可能性もあったのに、一応最低賃金 ($12/hour)とはいえ、お小遣い稼ぎになっただけでなく、ひっきりなしに鳴る3本のラインを操って患者の予約をとり、看護師と患者と製薬会社のセールス、検査担当のラボテクニシャンのいろんなミニドラマを観察、体験。 高校生が仕事を覚えるまでにどのくらいかかるか、覚えた後にどのくらい効率的に働けるか、どのくらい真面目に働くか、ど