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軽井沢 石の教会

【軽井沢 石の教会】

先日、軽井沢を訪れました。屋根のない病院と呼ばれるこの地で、都心に住んでいると忘れがちな、身がほぐれる感覚に焦点を当て、さまざまな流れを感じてきました。

石の教会は、文字通り石で建てられています。
一つ一つの石が並べられ、そのアーチが生み出す堅固さと安定性は全体として柔らかな印象を与え、自然と協調していました。


建築家 ケンドリック・ケロッグ
建築様式 オーガニック建築

近年の建築において
容積率を優先すると建築物は自ずと四角くなります。そのような建築物は時間と共に自然淘汰され、価値は薄れていきます。
オーガニック建築はいかにその土地に適合し、自然に溶け込み、独自性・個性を持つかを重要視しており、時間と共に価値が増していく建築物をつくりだしています。

石の教会を横から見ると、
石のアーチの傾きがすべて異なっています。
最初は横になっているアーチが段々と立ち上がってゆく様は、人が個性を持って生まれ、成長してゆく過程を表しています。そして最も高いアーチの真下は、教会の中で成長した二人が結婚の誓いを立てる場所となっています。
石のアーチの連なりは人生という時の流れを象徴的に表現しています。


人の動きにおいて、
個として独自性を持ち、且つそれぞれの個が協調的に働くとその動きの軌跡は波打つような弧を描きます。
例えば難病であるパーキンソン病や後縦靱帯骨化症など身体の協調性を失った疾患の方の動作は歯車が噛み合っていないようにギクシャクしてしまいます。
リハビリでは各筋肉の緊張を調整し、一つの動作を細分化し、個を繰り返し練習し、それを繋ぎ合わせて一連の動作にしていく過程を経て、滑らかな動きを獲得していきます。 

きれいなものには共通するところがあるものだなと。
石の教会をみて人の動きや人生の時間の流れを思い浮かべました。

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