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バイキンマンの異常な食欲と優しい食事について。

国民的アニメのそれいけ!アンパンマンに登場する、
アンパンマンのライバルのバイキンマン。

彼はどんなに食べても、なかなかお腹がいっぱいになりません。
カツ丼を20杯も、もりそば10人前も余裕です。
異常といえる食欲です。

食べすぎた結果、
「もう食材がないよ!」
と言われても、
「まだ足りない!」「もっと作れ!」と言い、
作ってくれた相手に暴力を振るいます。

でも、
どんぶり一杯だけ食べて、
満足して帰るお話がありました。

何が起きたのでしょうか?


参考までに、
以下が通常の流れになります。

バイキンマンが、脅すか、変装でだますなどで料理をつくらせる

食べ過ぎて材料がなくなり、料理が作れなくなる

「もっと食べたい!」「もっと作れ!」とバイキンマンが怒る

「作れない」というと、バイキンマンが暴力を振るう
(相手がどんぶりまんトリオの場合、頭の丼の中身を食べることもあります)

アンパンマンが助けに来る

アンパンチ

バイバイキン


どんぶり一杯で満足したお話は以下になります。

「ジャムおじさんとたまごどんまん」

街の広場で、カツ丼とたまご丼を配る、カツドンマンとたまごどんまん。
カツドンマンが、たまごどんまんに対して「たまご丼は、カツ丼と比べて花がない。」
その言葉にショックを受けて、泣きながらその場から走り出すたまごどんまん。

お腹を空かせた、バイキンマンとドキンちゃん。バイキUFOで食べ物を探している。
走るたまごどんまんを見つけ、捕まえて頭の丼の中のたまご丼を食べようとするが、
ジャムおじさん(アンパンマン号 )に助けられる。

たまご丼をより良いものにするため試行錯誤するたまごどんまん。
たまご丼の良さは「優しい味」と気がつく。
そこに、再びバイキンマンとドキンちゃんが現れ、たまごどんまんのたまご丼を狙う。
なんやかんあって、
たまごどんまんの作ったたまご丼を、
バイキンマンとドキンちゃんが食べる。
たまご丼を一杯ずつ食べて、
「大満足ー!」
と言い、ニコニコ笑顔で満足気に帰える。


何十人前の料理を食べても満足できなかったバイキンマンが、
たった一杯のたまご丼で満足していました。
違いは何でしょうか?

優しさです。

たまごどんまんの優しさが込められたたまご丼で、
身も心も満たされたのではないでしょうか。

バイキン城での、バイキンマンとドキンちゃんの食事シーンでも、
何十人前の料理を食べた形跡や、
積み上がった食べ終わりの食器はありません。
大好きな人との食卓で、身も心も満たされているのでしょう。

強奪して食べる食事は、心が満たされていない。
愛のない食事は、いくら食べても満たされない。
あまりにも悲しい。。


バイキンマンに食べ物を強奪され、
暴力を振るわれた人たちを多く見ました。
運良くアンパンマンたちに助けられた人たちもいますが、
テレビに写っていないだけで、
助けられずに、暴力に屈した人も大勢いるはずです。

優しさのこもった料理、愛のある食卓こそが、
アンパンマンワールドを救うのではないでしょうか?

「たまご丼を食べて満足したのは、お話を成立させるためでは?」
という大人な指摘はご勘弁ください。

一日中、娘の好きなアンパンマンをリピート再生で見せられ続けて、
頭がおかしくなりそうなのを、
「アンパンマンを考察する」
という方法で乗り切っているおじさんの戯言です。

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