学ばない大人達による授業

学校の授業で、何かを教わって会得した経験がありません。

明らかに能力を伸ばすことなどどうでもいいかのようです。

以下、体育を例に無駄な教育について解説します。

小学校の周りを散歩していた時(平日の大体3−4時間くらいは散歩しています)、
サッカーをやっていましたが、先生は遠目から見ているだけで、ボールの周りにいる学生以外はぼーっとしていました。

僕が学生の時もそうだったなと思って見ていました。
つまり、先生は何もスキルについて教えないし、学生もスキルは向上しない状態ですね。
サッカーチームに所属している学生が上手いのは当たり前です。

例えば、心理学の研究領域で、運動学習というものがあります。

ズブの初心者に新しい運動を伝える場合、どういう方法で練習したら上達の速度が上がるのかということを追求しています。

結構使えますし、わかりやすいです。

例えば、シュートの練習をする場合は、同じ位置からシュートの練習をするより、ランダムな位置からシュートを練習した方が、早く上達することがわかっています。

同じ位置から練習すると、練習中はすぐにうまくできるようになりますが、場所が変わったり、シュチュエーションが変わったりすると途端にうまくいかなくなります。

つまり、特定の状況下では習得が進みにくいが、他の要素(パラメータ)が変わってくると、応用しやすくなります。

効果は、ランダムな位置から練習した人と、同じ位置から練習した人の群をテストして、スコアの差を見ることで判定します。

わかりやすいですよね。本にも書いてあります。
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実際やると、練習中はうまくできる感覚が少なくてきついですが、確かに早くうまくできるんです。

運動学習のメソッドを応用して、2ヶ月に1人という症例の少ないカテーテル手術の習得をやって見たところ、2年で独り立ちして、後輩に教えるのを許可されるようになりました。メソッドの有用性にびっくりしました。

でも、教育現場では応用されていませんよね。
先ほど紹介した本は僕が小学生の頃出版されましたが、僕が出会った体育教師は誰も読んでいないようでした。

学生なんて、どんな種目でも教わる人のほとんどが無経験なわけで、
0からどうやって限られた時間で急速に伸ばしていくのかが重要ではないでしょうか。

ミニバスケットボールチームに入っている学生が、バスケの授業の時に上手かったからと言って、
いい成績をつける意味ってあるんですかね。

成長差が大きい年齢で、短距離走で順位をつけることで何がしたいんでしょうか。
それより、走り方を少し変えることでタイムが劇的に良くなることを経験することで、やり方を工夫して前に進める感覚のほうが楽しくはないでしょうか。

社会では、初心者なのに教わったことをどれだけ習得したかの伸び代が大事になってきます。

この点、学校で教わることは、向上にコミットしておらず、ほとんど無駄じゃないかと個人的には思っています。
もう効果がほぼ否定されている宿題などは、何もやらせないのが不安な大人のための安心材料なのかもしれません。(宿題をやれという親は、ほぼ全員、今現在勉強していないです。勉強は子供の時だけ、打ち込むもののようです)

個人的に、学校で教わって残っているものはほとんどありません。
自分で学んだものは、価値として確実に残っています。

世の中の全ての人は、何かしらの初心者です。すでに何を持っているかではなく、これからどれだけ持てるかが大事になってくると思います。