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『面白い作品』は尊敬と共感のブレンドから生まれる

「名作と呼ばれる作品は、なんで面白いと思うのか?」

ふと、こんなことが疑問に浮かびました。

ぼくなりの答えとしては「面白い作品とは、感情を揺さぶられる作品である」です。

例えば、あなたも漫画やアニメを見て、以下のように感情を揺さぶられた経験はないでしょうか?

「ワンピース泣けるなー」
「戦闘力53万なんて、勝てるわけない…」
「ラオウの死に様かっこよすぎるやろ!」
「戸愚呂弟がB級だと…」
「クララが立ってる!」

過去のいろんな名作を思い返したときに共通していたのが、感情を揺さぶられた経験が必ずあったということです。

反対に、つまらない作品は感情を揺さぶられた記憶がありません。

この事実を考えると、面白い作品かつまらない作品を分けるのは、読者の感情を揺さぶれるかで決まると考えました。

こんなことをいうと「じゃあ、どうすれば読者の感情を揺さぶれるの?」と疑問に思うかもです。

細かいことを言うと3万個くらいありそうなので、一番重要なことを伝えます。

それは「主人公が魅力的であるかで決まる」です。

つまらない作品は、主人公に魅力を感じません。
魅力を感じないから、感情移入もしない。
感情移入しないから、感情を揺さぶられないと考えました。

では、魅力的な主人公とは何か。
ここでキーワードになるのが「尊敬」と「共感」です。

魅力のある主人公は、尊敬と共感が絶妙にブレンドされていると考えました。

そう考えた理由はのちほど後述します。

まずは「尊敬タイプの主人公」と「共感タイプの主人公」を説明します。

尊敬タイプの主人公

尊敬タイプの主人公は、読者から憧れの対象となるような主人公像です。

個人的に思う尊敬タイプの主人公は以下のとおりです。

・孫悟空
・ルフィ
・ケンシロウ
・信
・範馬刃牙
・大空翼
・冴羽獠
・茂野吾郎
・浦飯幽助
・緋村剣心

男であれば、孫悟空やケンシロウの強さに憧れた経験があるのではないでしょうか。

彼らは強みが目立ち、ヒーローとして仲間を助ける場面が多い点が特徴です。

共感タイプの主人公

共感タイプの主人公は、読者から応援される主人公像です。

共感タイプの主人公は以下のとおり。

・桜木花道
・ナルト
・竈門炭治郎
・キン肉マン
・幕ノ内一歩
・上杉達也
・進藤ヒカル
・茂野大吾
・小早川瀬那
・ミドリマキバオー

彼らは尊敬タイプと違い、弱みが目立ちます。

例えば、桜木はバスケット初心者で女にモテない、幕ノ内一歩はいじめられっこでした。

仲間を助ける場面より助けられることが多く、仲間の協力を受けて成長していくのが共感タイプの主人公の特徴です。

「尊敬100%」「共感100%」の主人公は存在しない


それぞれの特徴を説明したところで、なぜ魅力的な主人公は尊敬と共感が絶妙にブレンドされているのかについて説明します。

まず大前提として「尊敬100%」「共感100%」と、極端に偏った主人公が存在しないという点が重要です。

例えば、ケンシロウは強さの目立つ強キャラですが、作中で何回か敗北して弱さを露呈しています。

反対に、ナルトは落ちこぼれの忍者でしたが、最終的に夢であった「火影」になり、尊敬を勝ち取っています。

この事実を見てもわかるとおり、魅力的な主人公は例外なく尊敬と共感がブレンドされてるんです。

もちろん、マンガやアニメの長い歴史を見れば、どちらかに100%偏った主人公が存在したかもしれません。

とはいえ、仮にそんな主人公がいたとして、果たして魅力的だと言えるのでしょうか。

尊敬100%のダメな主人公例

尊敬100%のダメなケンシロウを見てみましょう。

「時は世紀末。世界は核の炎に包まれ、多くの生物は死滅した。略奪と暴力が蔓延る世に、一人の救世主が現れる。名はケンシロウ。神に比肩する存在である彼は、シンやラオウなどの強敵を指先ひとつで秒殺する。生涯に渡って完全無敗、世界はあっさりと平和になった」

例えは下手くそですが、いかに尊敬100%の主人公がつまらないかは伝わったと思います。

共感100%のダメな主人公例

続いて、共感100%のダメな桜木を紹介します。

「不良少年である桜木花道が湘北高校バスケットボール部に入部した。彼は晴子が目当てで入部したので、バスケットの練習はサボってばかりだった。結局、3年間補欠のまま部を卒業。ライバルである流川からは軽侮され、春子にも当たり前のように振られた。彼は一度もスラムダンクを決めることなく、バスケ人生に幕を下ろした」

ファンからブチ切れられそうですが、こんな主人公の作品がつまらないのも伝わったでしょう。

尊敬と共感があるから、応援されるキャラになる


先ほどの例から考えても、魅力的な主人公は尊敬と共感の両方があります。

ぼくたち人間は、強さと弱さの両方をもつ人を応援したいと感じるのでしょう。

ケンシロウはたしかに強くて尊敬できるキャラですが、ときに敗北し、弱さを見せます。

そんな弱い部分を見て、応援したい気持ちが湧きます

桜木は、欠点が目立つ主人公でした。
しかし、努力をして「リバウンド王」になったり、バスケを始めてたった4ヵ月でジャンプシュートを決められる選手に成長しました。

彼の努力して成長する姿に、尊敬の念が生まれるんだと思います。

尊敬と共感をブレンドした、魅力的な人間を目指す


尊敬と共感を勝ち取る必要があるのは、何も漫画やアニメの世界だけに限った話ではないでしょう。

現実の世界でも、魅力のある人は尊敬と共感を勝ち取っているように見えます。

魅力のある人間とそうでない人間なら、あなたはどちらになりたいでしょうか。

ぼくなら迷うまでもなく前者です。

ぼくは「ダメエピソード」が5万個くらいあるので欠点には自信がありますが、尊敬は勝ち取れてません。


そんなわけで尊敬を勝ち取れるよう、仕事をがんばっていこうと考えてます。

この記事の内容がかけらでも参考になって、あなたの魅力が上がる手助けになればうれしいです😌


おわり

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