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【読んだ】中1ギャップを乗り越える方法

おすすめ度 ★★★☆☆

いかにも実践的なタイトルとは裏腹に、発達心理学がメインの本だった。
小学校高学年からスタートする親としての心構え、接し方がわかる感じ。

もう少し実践的な本を期待していたので、少し残念。という意味で★3つ。
というのも、私は今、絶賛中学コワイコワイ病にかかっているのだ。

小6息子は基本的に穏やかな性格なのだが、穏やかすぎて悪ガキに一方的にやられることがある。
高学年になってから滅多になくなったのだが、久々にトラブルがあって頭を抱えていた。

中学生になれば、さらに親の目は届きにくくなるし、悪ガキは余計悪化する(気がする)。先生も教科制になるから、どういう関わり方になるかもわからない。わからなすぎて怖い。

中学ってこんなところ!という紹介は少なかったが、小6息子の状態を理解する上で、発達心理学の話は勉強になった。

あーそうかも!やっちゃってたかも!わかるけど難しいわよコレ!の連続。ほんとこの分野はちゃんと勉強したくなる。

以下は備忘録。


子どものグループ形成は高学年にかけて「チャムグループ」に変化する。
チャムグループはお互いの好みや共通点を「私達同じね」と確認しあい、同質性を重視するグループのこと。
中学生女子経験者なら身に覚えがあるだろう、独特の同調圧力と、異質性を排除したがる感じ。
「グループ順繰りシカト」制度とかね、今でもあるんかな。
なぜそうなるのか、その年頃の子どもにはどういう心理的葛藤があるか、客観的に知れる。

思春期特有の自己中心性について。
「このつらさは誰にもわからない」「世界でこんな大事なことを考えてるのは僕だけだ」みたいな。
これも身に覚えがあるー!心理学的には「個人的寓話」というらしい。
また、周りの人の目を過度に意識して容姿を気にすることは「想像上の観衆」。心理学用語だけど、ちょっと厨二病っぽい所が良い。

放っといて!と言われても、放っておかないこと。
親との意思疎通が難しくなってくると、つい「放っといて」という態度になりがちだけど、そこで本当に放っておくのは良くないという。
といって、過干渉になるのもダメなので、あくまで心の姿勢として。
ちゃんと見守っているよ、という態度が大事だという。いや、そのさじ加減が難しいんやけどな。

自己肯定感や自尊感情を高めるはgood enoughでいい。
自己肯定感が高い=すごくいい100点満点の自分ではなく「ほどほどに自分の良さを認めること」なのだという。
本ではgood enoughと表現されていて、これは結構良い言い方だなと思った。
こんなもんでええやないの。という気持ち。こういう態度で自分にも他人にも接していきたいなぁ。


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