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Vol.67「11月18日リリース『金融METER(R)』結果速報」

                             2022年11月

金融ソリューションチームコラムの第67弾をお届けいたします。

今回のコラムメールでは、2022年11月18日にリリースした弊社自主調査の金融機関顧客評価調査『金融METER』(※1)について、最新の調査結果から一部ご紹介いたします。

今回で6回目となるこの調査は、全国17万人の消費者を対象に、自分の利用する金融機関のCS(顧客満足度)やNPS(R)(推奨意向)(※2)、CES(顧客努力指標)などを評価した調査です。聴取している金融機関は、都市銀行、地方銀行、証券会社、生命保険会社、損害保険会社など全150機関となっており、競合との比較も可能となりました。

金融METERでは、顧客評価指標とともに金融機関利用者の金融リテラシーや金融意識も測定しており、その実態について、結果を分析しました。

<利用者の金融リテラシー:直近4年の推移>
金融リテラシーについて、金融知識を問う設問10問の回答結果を得点化(※3)して、2019年からの変化を平均点でみると、2019年が5.9点、2020年が5.9点、2021年が5.7点、2022年が6点と今回の結果は過去最高となりました。

<利用者の金融意識や関心:直近4年の推移>
金融意識について、金融に対する興味や関心を問う設問6問の回答結果を得点化(※4)して、2019年からの変化を平均点でみると、2019年が7.3点、2020年が7.6点、2021年が7点、2022年が7.9点とリテラシー同様にこちらも今回の結果が過去最高のスコアとなりました。

「貯蓄から投資へ」のキーワードが広まるなか、金融資産の多寡や年齢を問わず、「資産形成」「投資」を意識される人が増えてきているのではないでしょうか。
実際に金融METERの結果からも利用者の金融意識や関心は直近4年間で最も高いスコアとなっており、関心の高まりがうかがえます。

金融ニーズの高まりから、従来の顧客層ではない層との接点も増える可能性があります。
そのなかで、『金融』への関心を育てられ、金融リテラシーを高められる環境を提供できる金融機関であるかが新規顧客の取り込みの重要なポイントになるのではないかと考えます。

今回の調査では、新たに金融機関への信頼度を聴取しております。
金融機関の信頼度と金融リテラシーの関係性について、分析結果を弊社ホームページにコラム掲載しております。あわせてご覧いただけますと幸いです。

自社の結果など、より詳しくお知りになりたい場合は、お気軽に弊社担当者にご連絡くださいませ。


※1:金融METER(R)は、日経リサーチの登録商標です。
※2:Net Promoter(R)およびNPS(R)は、ベイン・アンド・カンパニー、フレッド・ライクヘルド、サトメトリックス・システムズの登録商標です。
※3:金融リテラシーの測定方法:
「正しい」「たぶん正しい」「たぶん正しくない」「正しくない」「わからない」の5つの選択肢で設問に回答いただき、正解選択肢Top1「正しい」または「正しくない」=2点、正解選択肢Top2「たぶん正しい」または「たぶん正しくない」=1点、それ以外は0点として、合計得点を計算している
※4:金融意識の測定方法:
「はい」「どちらかといえばはい」「どちらかといえばいいえ」「いいえ」の4つの選択肢で設問に回答いただき、「はい」=3点、「どちらかといえばはい」=2点、「どちらかといえばいいえ」=1点、「いいえ」=0点として、合計得点を計算している


■今週の執筆者■
五十川 陸斗 (アカウント第1部)

【お気軽にご意見、ご要望などいただければ幸いです】
日経リサーチ 金融ソリューションチーム finsol@nikkei-r.co.jp
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また、執筆者個人の主観、意見が含まれております、ご了承ください。

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