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ついに!絵の具量を調整したKくんvol.12

個別支援10回目のレッスンの様子です。

ここまでのまとめをします。

◆変化が見えたこと

・小学六年生のKくんは、ここに通う前に生え変わった歯は6本程度。殆どが乳歯でした。身長も平均より小柄です。出会ったとき、年齢相応の成長がまだ「眠っている、目覚めていない」印象を持ちました。最後の歯の生え変わりは4年生の時。それ以来なかった「歯の生え変わり」が起きた。(4本。その後もう1本抜けました)・・・眠っていた成長(身体だけでなく、遺伝で受け継いだ成長から自我(自分自身の学びでの成長への転換)が目覚めた証です)


・人と自分との境界線がついてきた・・・他人の所有物を許可なく触る、というのは「境界線があいまい」な幼児の行動です。最初Kくんにはそれが見られましたが減ってきました。この他者との境界線はいわゆる「自我」が目覚めることで出来てきます。それもいきなりできるのではなく、3歳ころから芽生え始め、9歳になるころにはっきり目覚めてくる感覚です。


他者との境界線が出来ると、「わたしとあなた」という感覚と同時に「自制心」も生まれてくるので、行動のコントロールが出来るようになってきます。


・立ってのレッスン中、他のことに集中するとフラフラと動いてしまっていた足が、しっかり床から動かないようになった・・・発達が「足の先」まで流れ始めたことを示します。


◆さらなる課題

・他者との境界線がついてきたといっても、まだ年齢相応までは届いていません。人とのコミュニケーションを育てる必要があります。

・同様に、「注意深さ」が備わってくると学力や運動関係でも伸びていく可能性があります。

・「乗り物酔いをしなくなった」とKくんは言っていました。寒さや聴覚などに過敏があるKくんの大変さをもう少し軽減したいところ。


また、レッスン時にKくんはよく眠そうにあくびをします。以前は「乗り物酔い」をしたせいもあったようですが、今日は「昨夜はよく眠れなかった。時々そういうことがあり、お母さんのスマホでマンガやユーチューブを見ているうちに寝落ちした」と話していました。


●今回の流れ

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