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生きる力 ②

#目に見えない力を信じる


さて、こちらの記事から続いています。

お時間ある方はよかったら
こちらからお読みくださると嬉しいです!


嵐が過ぎ去った土曜日の夜
満月前夜
すでにほぼほぼまんまるの綺麗な月を見ながら

妹の車で和歌山へ向かいました。

父が和歌山に移住した当初は

遠い遠い

と感じていましたが
新東名が愛知までつながったのと
慣れ?もあり

あんまり遠いと感じなくなってきました

ちょうど昨年の5月連休明けごろに
末期の肺がん余命3ヶ月と言われた父

医師が進める抗がん剤治療を
毎月入院して淡々とこなし
その後
脳に転移した腫瘍を
放射線治療で対処し

生きてきた父

昨年父の奥さん(義理母)から
末期癌と余命を知らせる電話があった時は
泣きました。

悲しい!というよりは
びっくりしたのと同時に
「父がいなくなる、家族が減っていく」
ということに
対して感情が溢れて仕方がなかったのです。

そんなに仲が良かったわけではないし
母と泥沼離婚をしてから
私に長男が生まれるまで

一切連絡をとっていなかった時期もあったし

和歌山に移住しちゃうと言った時も

遠くて会いにいけないからね!

なんて言ってたし、、

それでもやっぱり家族なんですよね



昨日の朝方無事に和歌山へ到着し
父の家で仮眠させてもらって
午後から病院へ

私の想像では

もうほぼベットに寝たきりでほとんど意識がない
状態かな
という感じだったのですけれど

病室に入ると
ベットを起こして何やら真剣にカレンダーを眺めている父

「今日は先勝なのか友引なのか」

と言いながら😂

義理母が持ってきたスイカを

食べる?

聞くと

食べる!
と言って

かなり大きめのカットだったのですが
そのまま
フォークで自分で刺して
むしゃむしゃ食べる😂

あれーーー??!

あれあれ

元氣じゃん!

前回私が行った時も
最終日
葉山へ戻る前に
病院へ寄った時

パソコンと睨めっこして何やら怒って
一生懸命操作していた父

怒る元氣があるならまだ大丈夫だなと思って帰ってきたのだけど

その時も
妹が持ってきた小さなチーズケーキがあるけど、食べる?
と聞いたら

うん!食べる!

間髪入れずに答えていて😂

「食べる」
「食べたい」

というのは

「生きる」
「生きたい」

っていうことなんだな、って

生物としての本能なんだな

正に、食べることは生きること

なんだなぁ、

と感じたのです。

父に生命力がある

というと少し違うような氣がします。

多分元来身体の造りとして丈夫なんだとは思います。

毎月入院して受けていた
劇薬、激毒である
抗がん剤投与にも
ほぼほぼ副作用を感じず

ただ淡々とこなしてきたのですから。

私は自分だったら絶対3回で死ぬーー😂
って
思ったのと同時に

多分父はそこに執着がないから強いんだな

とも感じました。

身体や自然療法の知識
医療と世の中の仕組みを知ってしまっていると

抗がん剤に対しても
がん治療に対しても

ある種マイナスのこだわり

が出てきます

知識があるから
これを打ったらどうなるか
先回りして想像したことが
身体に染み付いてしまう

色眼鏡をかけて物事を見てしまっていると

身体もそのように反応してしまうし

良いことだとされることも
良い結果を出さないこともある

父の場合は
本当にそこにこだわりや執着がないから

ある意味
全てを医者に丸投げしているから
できる治療を全部やります

力まずリラックスした状態の受け身だから
功を奏したのかもしれません

いいか、悪いか、はもちろん!別として。


今日から抗がん剤を始めます。
はい、

点滴する腕を差し出す

身体は素直に
抗がん剤を受け入れ
全身に流していく

いただいたお菓子に添加物が入っているか
白砂糖を使っているか
小麦は国産か
など
全く考えもせず

ただありがとう!と言って食べる

以上!!

そんな感覚なんだと思うのです。

私にはそれはできない

いろんなことを知ってしまうと
いろんなことをやっぱり考えてしまうから。

なので本当に不思議なんですけど

一年前に医者に言われた
左の肺に蔓延っていた癌も
肝臓や膵臓、背骨に転移していた癌も
今はすっかり消えているんです。

腫瘍はないけれど

癌性の髄膜炎で
頭の中と脊髄の中の髄液が癌まみれという状態
だそうで

こうなるともう治療方法はなく
大抵の方は一週間以内に亡くなります

という説明の
余命宣告をされたのでした。

この一年いつかこんな日が来るだろうと
もちろん私も覚悟していました。

父も義理母も覚悟していたと思います。


もっと長く生きたい!!!

というよりは

できることがあるならやります
少しでも長く家族といれたらいいな
という
父のスタンスが良かったのかも知れません。

何がいいのか、悪いのか
もはやわからないですけどね!


和歌山から500キロ離れた葉山で
いつ
父の心臓が止まってしまうかと
仕事の予定も立てられず
ヨガの申し込みもできない日々の中で

人の生き死に

命のコントロールなど

誰にもできるはずがないのだ

改めて氣がつくのです。

あと一週間も持たないなんて誰が言った?😂

その予言なんなの?
占いなわけ?

医者は「人」を見ていない

身体の症状
現象だけを見て

いままでの統計データとだと
1種間以内に死んでいます

って
余命宣告をする

父の癌の腫瘍マーカーは真っ赤で
癌まみれらしいけれど

身体に腫瘍はない

痛みもなければ、息苦しさもなく

脳の神経に障害が出ていて
一人で立てないし
排尿のコントロールはできないみたいだけど

食べたいものを食べて
美味しいと感じる力がある

命を
生命の営みを
人の生き死にを
数値で判断することなんか
数字で決めることなんて

誰にもできないんですよね


父の生きる力

生きている力


死にそうだって医者に言われているのに
放射線でツルツルになっていた頭に
黒い柔らかい髪の毛が生えてきていて!!

もう死ぬ
って言われて

誰もがそう思っているのに

父の細胞は今もこの瞬間も生きる力を生み出しているんだなって

そのすごい力に
胸が震えました。



〜を食べると癌に効く、とか
〜を食べなければアトピーが良くなる!とか

そんな方法論や
健康論などでは計り知れない命の力
人間が持つ
生物が持つ力

目に見えないけど
確かに存在する力

私たちは自分で全てやっているようで
何もかもコントロールできているようで

何ひとつコントロールなど
できないのだということ

見えない大いなる力に
今日も生かされているのだということ

自分の中の宇宙に
私の大宇宙なる身体に

今日も惜しみなく
愛と感謝を送ろう、と

毎日送り続けようと

決めました。


まだ死んでいませんけど

父から教わったことがあまりに大きくて
素晴らしい学びとgiftをもらっています。

たぶん、
父は私に何かを教えるつもりもなんてさらさらなかったと思うのだけど😂

無駄なことは一つもない

 ただ、いま

ここに生きている

ことを感じ続けて生きていこうと思います。


お読みくださり、ありがとうございます✨


行きも帰りも
大きな黄色い満月🌕が
ずっと
見守ってくれていました


夜中に家にたどり着いて
部屋から見上げた月
龍みたいな雲は
昨日たくさん見ました








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