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40代の新入社員が入社後すぐに熊野古道を歩いた話

初めまして!2022年5月に日本ユニストへ入社したSEN事業部の菅原です。日本ユニストは和歌山の世界遺産・熊野古道でホテル運営を通して地域の活性化、地方創生を実現する事業を行っています。
今回のnoteでは、5月26~28日に代表・今村や取締役・山口の東京から来られた知り合いの方と熊野古道を歩いた合宿について、ご紹介したいと思います。

改めて、世界遺産・熊野古道とは

前職で20年以上地方自治体で勤務していた際、「百舌鳥・古市古墳群」の世界文化遺産登録と「竹内街道」の日本遺産認定に携わっていましたが、熊野古道を歩くにあたり、自分なりに少しだけ整理してみることに。あくまでもさわり程度です。。

熊野古道は2004年7月7日にユネスコの世界文化遺産として登録された「紀伊山地の霊場と参詣道」の一部です。また、「道」として世界遺産登録されているのは世界でたった2つ。『紀伊山地の霊場と参詣道』とフランスとスペインにある『サンティアゴ・デ・コンポステーラ巡礼路』となっています。これは本当にすごい!世界遺産を歩けるなんて!
(地図出典:http://www.sekaiisan-wakayama.jp/know/sankei.html)

1日日:初めて歩いた中辺路

今回のルートは、野中の一方杉から熊野本宮大社まで。初日は電車やバスを乗り継ぎ、11時30分に野中の一方杉に到着。17時までに熊野本宮大社へ着くことを目標に、雨が降る中スタート!山々を見ながら、「私なりには上々のスタート!楽しめそう!」と思っていました……

継桜王子・野中の一方杉
この時点ではまだ遅れてませんよ(笑)

そう。小広王子から少し下ったトイレを出発するまでは。
過去に同じルートを歩いた同僚からは「登りが3か所ほどあって心折れそうになるよ!」と声をかけていただいていたのですが、想像以上につらく苦しい道でした。(また、あれこれと荷物を持って行っており、帰って自宅でリュックを計ったら18kgもあり、4~5歳児を背負ってるぐらいでした…)

さて、上記トイレを下り、舗装された道路から未舗装のルートへ。
心の準備もしないまま、健脚の皆さまに遅れまいと熊瀬川王子からの登りを文字通り「一生懸命」登りました。途中で一緒にトレッキングした方からレーズンをいただいて少し復活しながらも、足がまったく上がらず、「20段ほど登っては30秒休憩」を繰り返していました。

代表の今村

何とか前に進もうとしたものの、「三越峠」という急な上り坂のある峠で泣く泣くリタイアすることに…。

2日目:川の参詣道&神倉神社

2日目は、宿泊先である湯の峰温泉から南下し、熊野川の川舟下りと熊野速玉大社、神倉神社の参詣がメインとなります。バスによる移動が多く、本数も限られていることから時間の配分をしながらのスタートです!

湯の峰温泉 バス停留所からの景色

熊野三山への参詣道は多くのルートがありますが、「熊野本宮大社」と「熊野速玉大社」との間を川舟で行き来していたことから、熊野川自体が「川の参詣道」として世界遺産に登録されているのです。そして、この雄大な熊野川の流域は、本州有数の多雨地帯となっています。

熊野川の舟下りは、熊野速玉大社近くの河原までの約16キロ、およそ90分。語り部の方に案内や篠笛演奏を行っていただきながら、あっという間に終了してしまいました。
その案内の中で、午後から参詣予定の「神倉神社」のお話もいただき、フムフムと伺っていたのですが、神社まで急勾配の鎌倉積みの石段538段を登るとの説明に、全員が下向きで苦笑いをするという一面もあり、私自身も、これは。。。やばいのでは?という気持ちになりましたが、同時に昨日リタイアしたプチリベンジを行える!と気合が入りました。

舟上から
川幅が大きすぎて遠くからみると穏やかな流れに見えましたが、いざ近づくと急流箇所も多々ありました。
前日の雨の影響で水量が多く水が濁りがちでしたが、雨の日しか見られない滝もあり、あっという間の90分間でした

熊野速玉大社と昼食をはさみ、いざ、神倉神社へ!
神倉神社は、熊野大神が熊野三山として祀られる以前に一番最初に降臨された聖地。日本書記に記載された天ノ磐盾(あまのいわたて)という峻崖の上にあり、熊野古道中の古道といわれる五百数十段の仰ぎ見るような自然石の石段を登りつめた所に御神体のゴトビキ岩があります。そのゴトビキ岩に続く石段については、1193年に「源頼朝」が寄進したと伝えられています。

「先いきまーっす!」と社長。

荷物を背負いながら登れるのか?と一瞬不安になりましたが、これは絶対に登りきる!と心に誓いスタート!
前日の反省も活かしながら、一歩一歩急ぐことなく、遅れすぎることもなく楽しく進み、降りてこられる方と「お疲れ様です!」と声かけをしながら登り切りました。昨日との距離の比較はできませんが、達成感を得ることができました。

登りきった場所は、新宮市と海が見晴らせる絶景!
2月6日には、奇祭「お燈祭」が開催されています。

3日目:SEN.RETREAT CHIKATSUYU へ宿泊し、大阪へ
2日目の夜は弊社運営の宿・SEN.RETREAT CHIKATSUYUに宿泊。宿に朝食もあるのですが、入社したての私は周りの環境を少しでも知りたく、地域と成長していくために必要である対話をしたいという気持ちから、あえて徒歩1分のところにある喫茶店で朝食をいただきました。

サラダがめちゃめちゃおいしい「笑路茶屋」さんのモーニング

食事を終え、お支払いの際に名刺をお渡しさせていただき、コロナ禍での様子なども少しお伺いすることができ、また、SENの取り組みに期待もいただいていることが分かり、嬉しかったです。

広大な自然とSEN.RETREAT CHIKATSUYUの外観

3日間を終えて

初めに書いたとおり、この3日間は緊張と緩和の連続する日々でした。この3日間で体験したことは、不動産を通した地方創生を実現していく縮図であり、私のこれからのユニスト生活の中で、大きな土台となります。
入社して間もない私に、このような方々とお会いできる機会と、熊野古道を歩く機会を与えていただき、ありがとうございました。
次は必ず完歩します!

SENのハンモックは最高やったな。

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