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TOEIC◯◯点あっても転職できねぇ(転職体験記1)

「TOEICは就職・転職に有利!」
「TOEICがあれば英語を使った仕事に挑戦できる!」

そんな甘い言葉を鵜呑みにしてはいけませんよ皆さん。
確かに、TOEICスコアを持っていたらマイナスにはなりません、むしろプラスに働くことのほうが多いでしょう。
しかし、現実はそんなに甘くないです。

ということで、筆者が実際に経験した体験記をここにまとめます。


1.よし!転職活動開始だ!

昔から憧れのあった「英語を使う仕事」「海外営業」に挑戦すべく、英語の試験を2個受けてきました。

IELTSはAcademicでOverall score 5.5
TOEICに関してはL&Rで800点

を取得。
さらに、営業の経験を積んできたので、

未経験でも海外営業に挑戦や!

と意気込んでいました。
しかし、現実は、、、、




全く内定もらえない。





それもそのはず、世の中の企業は海外営業をすでに経験しているスキルのある人しかそのポジションで採用してくれないんです。
そりゃそうですよね、即戦力を求めている中途市場において、海外営業未経験の私を採ってくれる企業なんてありません。

とりあえず、戦歴を振り返っていきますね。

2.最終面接まで進んだ某総合商社の子会社

まず、一番最初に応募したのはタイトルにもある通り、某総合商社の子会社。ここは食品を扱っている部門で、海外の製品を日本に輸入して国内のお客様に販売するという業務内容。
私も食品系の商社に勤めているので、

食品の営業経験があるし、英語力もあるから受かるっしょ!

と見込んでいました。決してなめているわけではなく、その会社の企業研究をしっかりと行ったり、その会社の関連会社が運営しているポップアップストアに実際に足を運んで、どういう商品が供給されているかをリサーチしたり、とにかく面接でどんな質問がとんできても答えられるように徹底しました。

1.書類選考

転職エージェントを通さず、直接会社の採用ページからコンタクトを取り、さっそく企業から書類を送ってくださいのメールが届きました。
よし、まずは第一関門突破や。

一生懸命に作り上げた履歴書、職務経歴書をメールに添付し送付。志望動機も私が経験してきたことと、なぜ貴社で働きたいのかを矛盾がないように書きました。

2.一次面接

意外にも、翌日には書類選考通過の連絡が!よし、良い流れだ。この勢いで内定を勝ち取るぞ!
そう意気込み、あっという間に一次面接へ。
当日、都内一等地の立派なビルを恐れながらも舐められないように堂々としながら受付を済ませ、いざ出陣。

人事の方2名との面接が幕を開けました。
いきなり質問されたのはこんな内容。

人事の方
「日本人なら外でろよさんは普段、与信管理はどのように行っておりますか?」


ふぇっ!?


おいおい、いきなり変化球を投げてきたなおい、しかし俺はそんなことは前職で経験済なのだ。

筆者
「はい、帝国データバンクでその会社の実績や財務状況を調べたり、あとは実際にその会社に足を運んでオフィスの活気があるか、電話が鳴っているかを見たりする等して判断しております。」

人事の方
「なるほど、わかりました。」

ふぅーあぶね、何とか答えられたぜ☆


その後も質問が続きましたが、一番最初の質問のインパクトがありすぎて他に何を質問されたか覚えていません。


最後のほうで人事の方からこんな質問が。

人事の方
「日本人なら外でろよさんは、性格などの適性診断を受けて頂けますか?」


え、これ実質面接通過って事じゃね? キタ!

筆者
「はいもちろんです!」

3.適性診断

翌日には、適性検査のURLを記したメールが届き、受検。
念のためURLを調べて、どんな検査かを調べました。

おい、これ、性格診断だけでなく「SCOA」っていうSPI試験みたいなの付いてるやん、やばいノー勉だ。
すぐに、書店に行きSCOAに関する唯一の参考書を購入。適性検査の受検期限のぎりぎりまで勉強し、もういいや、受けちゃえというテンションで受検。

無事に適性検査を合格し、二次面接の案内が来ました。

4.二次面接

二次面接は、実際に現場で働かれている部長、課長、課員の3人と、一次面接とは別の人事の方の合計4人。
だいぶ本格的になってきたなと思いながらも、こちらも気持ちで負けないように応戦。

中でも、課長クラスの方は、人事ではないのに様々な角度からの質問が飛び交ってきました。

「友人や周りの人から、日本人なら~さんはどのような人だと言われますか?」
「趣味が海外旅行とありますが、どんな国に行ってことがありますか?、どうやって旅行は決めてますか?」
「日本人なら~さんは、現職ではどのような立ち位置と自覚していますか?」

なかなか手ごわい質問が来るな、さすが某総合商社系だわ。
そして、部長クラスの方からも様々な質問が来る。

「日本人なら~さんの弱みはどんな所だと自覚してますか?」
「なるほど、じっくり考えすぎてレスポンスが遅くなってしまうという事でしたが、どうしてそうなってしまうと、自分では分析してますか?」

えっ、手ごわっ。

でも俺は自己分析をやってきたから答えられるぜ☆

「はい、じっくり考えてしまう理由は、後にミスが起こらないように事前にじっくりと考えてミスを無くすことを心掛けているためです。私は、ミスをしてしまうのが恥ずかしいと感じてしまうので、それを防ぐために事前に慎重になっているんだと分析しております。

部長クラスの人
「ほう、なるほど。ありがとうございます。

我ながらよく答えられたなと感じました。笑

さいごに、課員クラスの方からこんな質問が。

「IELTSも受けられていますが、どうして当時TOEICだけでなくIELTSを受けたのですか?」

は?そんな質問どうでもええやろ意味あるのか?
質問が思い浮かばずに適当に質問してるだろこの人、と正直思ってしまいましたねこの時は。
しかも「当時、留学を目指していました」なんて口が裂けても言えるわけないやん。だって、そんなこと答えたら、

「あ、日本人なら~さんは、また何かの理由をつけてすぐ辞めちゃうんだろうな」と疑いの目を向けられるかもしれんし。


とりあえず、読む・聞く・話す・書くの4技能をすべて網羅しているので、英語の基礎力をUPできると考えたからです、と適当に答えました笑

5.二次面接終了後

二次面接終了後にまたすぐにメールが来ました、よし来たなこれ。
ところが、


「日本人なら~さんには、今回応募している部署と別の部署で今後の選考を行いたいと考えておりますが、いかがでしょうか?」


え、これ実質前回の面接が実力不足って事やん。

いや待てよ、でもまだ別部署で選考を進めてくれるチャンスが残っているということか。
よし!

「はい、ぜひよろしくお願い致します。」

6.最終面接

ついに最終面接まで進む事ができました。
面接官は、社長、二次面接とは別部署の部長クラスの人、課員という3名。

ほう、デスピサロ、ピサロナイト、さまようよろい といった感じか(ドラクエで例えてごめんなさい)

ここまで来たからには、やってやるよ!

Breaking Down6 オーディションより、キックルールで試合したい富澤選手(左)とMMAルールでやりたいヒロヤ選手(右)。
結局、富澤選手が折れて、MMAルールで試合することに。その際に「やってやるよ!!」と突然咆哮するシーン。

いよいよ最終面接当日、ここが次のオフィスになるかもしれないと思いながら試合開始。
なんとなく、社長の醸し出す雰囲気に威圧感を感じる。。。

社長
「日本人なら~さんの苦労した経験を教えて下さい」

淡々と答えていく筆者。

社長
「なるほど、ではなんでその時にほかの同僚は助けてくれたと思っていますか?」

筆者
「普段から困っていたら助け合う社風なので、それで力を貸してくれたんだと思います。」

社長
「そうか、日本人なら~さんの実力ではなく、普段からそういう社風だからという、周りの環境が要因なのね。謙虚だなぁ~笑笑」



あれ?この笑い方やばい、失笑して呆れている笑い方だ。
この質問には「自分の普段の実力をみんなが認めてくれているから、それで力を貸してくれた」という、自分の実力で援助を勝ち取ったという答え方のほうがよかったかもしれない、、、、。

そんな後悔を抱えながらも面接は終了。

7.結果

今回ばかりは、翌日に結果が来ないで、2~3日待たされたような記憶があります。

この時は、たまたま何かのセミナーに参加していて、10分の休憩時間にスマホを確認すると、

「最終面接結果のご案内」

というタイトルのメールが1件届いていました。

運命の習慣。








「誠に申し訳ございませんが、今回は貴殿のお申し出をお断り申し上げます。日本人なら~様の今後の益々のご活躍をお祈り申し上げます」








終わった。
俺は良く戦ったよ。平凡な偏差値の大学を卒業して、某総合商社の子会社の最終面接まで進めたんだから、と自分を納得させました。

8.その後

いやぁ~この後どうしようかな。
引き続き求人を検索してみるけど、ここよりも最高な会社は他には無いかもな、、、、


心にダメージを負っていないと思っておりますが、実は内心傷ついている筆者なのでした。


次の転職体験記は、また別の記事で。。。。











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