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使役Part 1 使役動詞/動詞の使役形 のシナリオ【日本語教師 授業 教え方】使役文 [使役動詞(動詞の使役形)がある文] みんなの日本語48課

こんにちは。YouTube「日本語教え方チャンネル / How to teach Japanese」の【おまつ】です。

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今回の動画のシナリオは
YouTube日本語教え方チャンネル / How to teach Japanese
「使役Part 1 使役動詞/動詞の使役形:使役文(動詞の使役形がある文)の例文【強制】【許可・容認】」【視聴無料】
についてです。

以下の【シナリオ(台本)】は、動画内の「日本語教師のセリフ」を全て書き起こしたものです。

シナリオ(台本)


(1)<⼈>は<⼈>を+使役動詞(⾃動詞の使役形)【強制】

※「〜したくない」人に、「〜しろ」と言う
※「〜したくない」人に、「〜させる」
を説明します。

ここは学校です。
太郎は運動が好きじゃないです。
太郎はジョギングしたくないです。
太郎は走りたくないです。
でも運動は大切です。

先生は、「走りたくない太郎」を走らせます。

始めの文:太郎が走ります。
「走ります」の前、「が」です。「を」ありません。
「〜が走ります」ですから「走ります」は自動詞です。
自動詞ですから、(1、2)。

使役⽂:先生は太郎を走らせます。(1、2、3)
これは使役文です。
「走らせます」は使役動詞です。
文を使役文に変えると、動詞は使役動詞に変わります。

太郎が走ります。自動詞、(1、2)
先生は太郎を走らせます。使役動詞。(1、2、3)
(1、2)から(1、2、3)です。一つ多くなりました。
これは使役文です。

ここで確認です。
始めの文の主語は「太郎」です。
使役文の主語は「先生」です。
使役文になると、主語が変わります。
始めの文の中に、使役文の主語の人、「先生」、いません。

もう一度見てください。
太郎が走ります。
先生は太郎を走らせます。
<⼈>は<⼈>を+走らせます、使役動詞。

太郎「が」→太郎「を」
助詞「が」は→「を」に変わります。

走ります→走らせます。
「走らせます」は使役動詞です。
使役動詞の作り方は「使役Part2」で説明します。

(2)<⼈>は<⼈>を+使役動詞(⾃動詞の使役形)【許可・容認】

※「〜したい」人に、「〜してもいい」と言う
※「〜したい」人に、「〜させる」
を説明します。

ここは学校です。
太郎は運動が好きです。
太郎はジョギングしたいです。
太郎は走りたいです。
でも、今、走るのは良くないです。
太郎は10分前に昼ごはんを食べました。
お腹いっぱいです。
少し休んでから走るのが良いです。

太郎は先生に聞きます。
「先生、走ってもいいですか」
先生は時計を見ます。
太郎がお昼ごはんを食べてから30分です。
先生は言います。「OK」(よし、いいよ〜)

先生は、「走りたい太郎」を走らせます。

始めの文:太郎が走ります。 自動詞、(1、2)。

使役⽂:先生は太郎を走らせます。(1、2、3)
(1、2)から(1、2、3)です。一つ多くなりました。
これは使役文です。

使役文の作り方は(1)と同じです。
使役動詞の作り方は「使役Part2」で説明します。

(3)<人>は<⼈>に〜を+使役動詞(他動詞の使役形)【強制】

※「〜したくない」人に、「〜しろ」と言う
※「〜したくない」人に、「〜させる」
を説明します。

昼ごはんの時間です。学校の給食です。
太郎は給食が好きじゃないです。
太郎は給食を⾷べたくないです。
でも給食は大切です。
先生は、「食べたくない太郎」に給食を⾷べさせます。

始めの文:太郎が給食を⾷べます。
「食べます」の前、「を」です。
「〜を食べます」ですから「食べます」は他動詞です。
他動詞ですから、(1、2、3)。

使役⽂:先生は太郎に給食を⾷べさせます。(1、2、3、4)
これは使役文です。
「食べさせます」は使役動詞です。
文を使役文に変えると、動詞は使役動詞に変わります。

太郎が給食を⾷べます。他動詞、(1、2、3)
先生は太郎に給食を⾷べさせます。使役動詞。(1、2、3、4)
(1、2、3)から(1、2、3、4)です。一つ多くなりました。
これは使役文です。

ここで確認です。
始めの文の主語は「太郎」です。
使役文の主語は「先生」です。
使役文になると、主語が変わります。
始めの文の中に、使役文の主語の人、「先生」、いません。

もう一度見てください。
太郎が給食を⾷べます。
先生は太郎に給食を⾷べさせます。
<⼈>は<⼈>に給食を+食べさせます、使役動詞。

太郎「が」→太郎「に」
助詞「が」は→「に」に変わります。

⾷べます→食べさせます。
「食べさせます」は使役動詞です。
使役動詞の作り方は「使役Part2」で説明します。

(4)<人>は<⼈>に〜を+使役動詞(他動詞の使役形)【許可・容認】

※「〜したい」人に、「〜してもいい」と言う
※「〜したい」人に、「〜させる」
を説明します。

昼ごはんの時間です。学校の給食です。
太郎は給食が好きです。
太郎は給食をたくさん⾷べたいです。

今日、クラスメイトの花子さん、休みです。
花子さんは、中国で中国語を勉強しているお兄さんに会うために、家族で上海へ行きました。花子さんは家族で上海へ行きました。

太郎は先生に聞きます。
「先生、花子さんの給食を食べてもいいですか」

先生はクラスの生徒に聞きます。
「花子さんの給食を食べたい人は、手をあげてください」。
誰も手をあげませんでした。

今日の給食は量が多いです。
クラスの生徒はみんなお腹いっぱいです。
先生は太郎に言います。「OK」(よし、いいよ〜)

先生は、太郎に花子さんの給食を⾷べさせます。
先生は、「食べたい太郎」に給食を⾷べさせます。

始めの文:太郎が給食を⾷べます。他動詞 (1、2、3)

使役⽂:先生は太郎に給食を⾷べさせます。使役動詞、(1、2、3、4)
(1、2、3)から(1、2、3、4)です。一つ多くなりました。
これは使役文です。

使役文の作り方は(3)と同じです。
使役動詞の作り方は「使役Part2」で説明します。

これで終わります。

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