お茶を飲む風景を未来へ残したい
こんにちは!日本茶バリスタの倉橋です。
コーヒーから日本茶の淹れ手「日本茶バリスタ」として活動しています。
僕の未来に残したい風景
それは「お茶を飲む風景」です。
ただ飲むことではなくお茶を楽しむ時間が何が未来に繋がるのかをお話ししたいので最後まで見てくれると嬉しいです。
日本茶を知りたいから
日本茶が好きになって、もっと詳しくお茶について知りたいと思うようになり直接生産者さんを訪ねるようになりました。
新潟から鹿児島まで様々な茶畑をみに行きました。
そこには綺麗な茶畑の周りに、管理されず放置されてしまっている放棄茶園を目にすることがありました。
茶畑が放置される理由も様々ですが、特に多いのが後継者がいないことをよく聞きます。「無理に継がせたくない」「重労働でお茶を作ってもあまりお金にならない」などマイナスな理由も多くみられます。
その中でも後継者として頑張っている農家さんもいて、継ぐ人がいない茶畑を引き取り管理していました。
「ここも放棄茶園なんだけどもう自分のところを管理するので精一杯なんだよね」と聞くと本当にこのままだと今ある茶畑がこれからも無くなってしまうのかなと少し悲しくなりました。
家業を継いでいる方は周りにもいますが僕の家は継ぐ家業もなく、自分で道を作っていかないといけないと思って行動してきました。だからこそ好きなことを仕事にしようと考えましたが継いでいけるものがあることを少し羨ましくも思いました。
お茶が好きな人はとても多い!
僕が日本茶バリスタとして活動するようになってから「お茶好きなんです。」という言葉を多く聞きます。コーヒー好きな人もお酒好きな人も関係なくです。
僕も気づいた時にはお茶が好きと感じていました。「お茶が苦手なんです。」という人は1人も合ったことがありません。(大げささに思うかもしれませんが本当です!)
それだけ子供の時から慣れ親しんでいる飲み物なんですね。
大人になって飲める飲み物には好みもありますが体質的に合わない人もいるからですね。
お茶が好きな人は沢山いますが、急須で淹れて飲んでいる、抹茶を点てて飲む、お茶屋さんに飲みに行く人はとても少ないです。
お茶が好き=普段からお茶を飲んでいる
そのイメージの方が多く見られました。僕も活動前はお茶についてもよく知らずに飲んでいたので、ペットボトルが当たり前で満足していたからです。
お茶農家さんと出会って
確かにお茶を飲むこと「飲料」として飲むだけでしたらそこで完結していましたが、お茶を飲み様々な違いに気づいたことがきっかけで変わりました。
コーヒーに「シングルオリジン」があるように日本茶にもあります。
地域、生産者、品種、製法によって味わいが大きく違うのです。
その中でも生産者さんが違うことで同じ品種で同じ県でも違ってくるシングルオリジンのお茶に魅力を感じました。
そしてシングルオリジンのお茶を飲んで「直接聞きに行ってみよう!」と実際にお茶農家さんを訪ねるようになりました。
直接聞くことで飲んだお茶がどうしておいしいのか、歴史や施策、どのような思いで茶畑に向き合って、お茶をどう楽しんでもらいたいかなど。
当たり前ですが作ったお茶を「とにかく飲んでもらいたい」のは生産者さんが共通してることです。
でもその当たり前なことが今減ってきているのも事実。
お茶を買ってお家で急須で淹れて飲むというシーンがなくなっている中、シングルオリジンで試行錯誤しお茶の個性があっておいしいお茶でも届かなければ飲まれません。
どうしたらお茶をみんさんに届け残していけるのでしょうか。
残すためにもはじめよう
「僕にお茶時間の尊さを教えてくれたお茶を繋ぎ、未来にもそのお茶を楽しんでいる風景を残したい。」と思うようになり日本茶バリスタとして今も活動してきました。
お茶のおいしさや楽しさ、生産者の思いもお話しできる機会を増やすことができましたがまだ微力にしかなりません。
もっと多くの人とお茶のことを知ってもらいたい、お茶農家さんのお茶をひとつひとつ楽しんでもらいたい、そして今ある茶畑を持続性のあるもので次世代に残して行きたい。
それを達成するには今よりも動きが必要と感じました。
僕は今までやってきた飲食店の会社を辞めて、お店を開業することを2022年に決意しました。
なぜお店なのか?
お茶を飲む人を増やしたいのは前提にあるのですが、お茶を飲んでいる人は沢山います。
では、なぜ茶葉が売れていないのか。
https://www.maff.go.jp/j/seisan/tokusan/cha/attach/pdf/ocha-16.pdf
資料にもあるように飲料元の原材料は増えていますが、全体的には減少傾向です。
高品質で高いものが売れるわけではないのですが、手間暇かけて作っても飲んでもらえてないことが現状にあります。
飲んでもらえる環境を作ることが今後お茶を残すことに繋がるのではないかと考えました。
きっとその考えが共通しているからこそ現状の日本茶カフェがある要因のひとつだと思います。
僕はお茶とカフェを掛け合わせることで「飲んでもらう」だけではなく「飲んでもらうことで未来に繋ぐ」お店を作りたいと考えました。
「And Tei(アンドテイ)」が未来に導く風景
日本茶とプラントミルクティー専門店「And Tei(アンンドテイ)」を作ろうと思ったのは未来に茶畑を繋ぎお茶時間を楽しむ風景を残したいという思いからです。
僕ひとりで日本茶を伝えていくことができるのは人生でごくわずかな人達だと思います。
しかし、お店を作りその思いや意思を繋いでいけば末広がりになると考えています。それが「飲む」ことでも繋がるようになれば沢山の人ができるようになります。
環境に配慮するお茶とプラントミルク
茶畑を残すためにはまずは地球が元気でないといけません。
お茶を作るにあたって肥料や農薬なども使われています。
そこで土や周りの自然環境、他の作物の影響も考えると有機肥料や無農薬(低農薬など)で作られたお茶を日本茶バリスタが厳選しています。
プラントミルクは牛乳に代わる環境にも体にも良いミルクです。
(プラントミルクの詳しい内容は以下の記事にて)
そのプラントミルクを採用することで賞味期限などのロスの軽減、水の削減や地球温暖化への影響軽減など。
普段から飲んでいる飲み物や食べ物から少し変えていくだけでも地球環境への配慮につながり、お茶作りによる健康被害や茶畑の風景を残すことにも繋がります。
他には店舗ので使用するテイクアウトカップや袋、有機食品の利用やフードシェアリングアプリなども積極的に取り入れていく予定です。
カフェとサステナブルを二つを掛け合わせ楽しむことで日本茶への新しい飲み方へアプローチとサステナブルな社会への参加を生み出すことができます。
資料元:ベネッセホールディングス
飲むことでお茶の消費も促し、お茶にスポットが当たることで知ってもらえる機会も増えていき、茶畑が広がる景色を残し、環境への配慮を考える機会ができて、お茶を楽しむ時間が増えて心も体も豊かな世界を目指し日本茶バリスタとしての活動も広げて行きたいと思います。
ここまで長々とお話ししてきましたが最後にひとつお願いがあります。
少しでも共感したよと思っていただけたらコメント、もしくはinstagramでAnd Teiのアカウントフォローしてもらえると励みになります。
2022年3月東京錦糸町にでオープン予定です。
まだオープン前ですが随時、進捗情報をUPして行きますので応援のほどよろしくお願いします。
最後までご覧いただきありがとうございました。
みなさんとお茶できること楽しみにしております。