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シラフで胃カメラ半端ない

韻を踏みたかった訳ではない。

健康診断で胃カメラデビューをした。
バリウムでの検査の選択の余地はあったのだが、なんせせっかちなもので、再検査やリスク諸々考慮していくうちに『ぇぇぇえっい!!胃カメラぶち込んでくるわ!』と周囲にドヤ顔で宣言。
しかし、いざ申し込みと具体的な予約段階になると『胃カメラ』『名医』『麻酔』…などと暇さえあればあらゆる情報網から体験談を見聞きした。鼻からが楽だけど鎮痛剤使えないとか、鼻の中が狭くて結局口から入れた等々、うむ『鎮静剤で経口で決定じゃ!』と心の中の仙人が導くに至る程情報の渦に揉まれ蠢き、ついには仙人だった、心の住人が荒ぶり『とりま百聞は一見に如かずっしょ!』という最強のギャル精神で割と早い時期に予約を済ませた。

前述した予約時はまだメンタルが低飛行しててくれていたのだが、健康診断当日はどん底期(以後メンタルどん底節)だったため、睡眠薬などを日常的に服用していた。
睡眠薬に限らず、薬にはなるべくお世話にならない方が良いのは大前提だが、普通の人は想像する睡眠薬というと、そんなに豊富なバリエーションを想像しないのではないかと思う。
実際私は自身が睡眠障害になるまで、睡眠薬処方してもらえばすぐ回復するものと安易に考えていた。現実は睡眠薬と言っても星の数ほどあるんか?ってくらい自分に合う薬に、量に、飲むタイミングにたどり着くのが大変だったのだ。言わば、担当医とPDCAを回すように毎週微調整を繰り返し、やっと落ち着いた、と思ったらまた体調変化があって1から見直すことに…なんてことも少なくない。それに加え私は、薄々自覚していたが、お酒に強い体質のため結構なハードコア処方が必要とされた。(肝臓の代謝が良いということと関係があるようです。個人の感想なので悪しからず。)


何はともあれ、そうとなれば日頃からハードコアに意識を朦朧とさせている人間なのでそれを踏まえて鎮静剤(注射する方)の加減お願いしますやで!というメモを握りしめて挑んだ。

担当してくださった方に意図は伝わり、諸々確認を受け、いざ胃カメラの処置台へ。
喉にシュッとする麻酔は歯医者の麻酔みたいに割とすぐ『っお、効いてんな!』と感じた。そうこうしてる間に猿轡のようなマウスピースを噛まされ、横になり普通に胃カメラ挿入。…え、、全然おめめぱっちりのお気持ちご気分ギンギンだけど本当に鎮静剤入れてくれたのかしら……『今、一番つらいところですけど、すぐ終わりますから頑張りましょうねー』サスサス と周りで起こってること割と一挙一動感じながら終了。

胃の健康に感謝しつつ、オリンピックや閏年のように4年に1回くらいの間隔でお願いしたい。これ毎年するのしんどい…これで婦人科検診オプションとかフルコースしたらと想像するとクラクラする。まあ、福利厚生ってありがたいことなので文句言うものではないな。

正直、予約時は痛みとか恐怖でいっぱいだったのだが、健康診断時はメンタルどん底節だった為、とてもホスピリティのある健診センターだったのだが『○○を△してから■でお待ちください』などの都度都度ある行動指示が全く頭に入らず、混乱しきつかった。むしろ痛みや恐怖、恥ずかしさなどは私の中で気持ちを占める面積ほぼゼロだった為、胃カメラも『ふうーお疲れ様でしたーありがとうございましたあー』スタスタ といったあっけらかんとしたものであった。

つらつら書いてきたが、言うまでも無くなく私個人の体感なので、参考程度に流し読みしていただけると幸いです。こういった医療の専門的なことは自己責任で確実な情報を選別し、不安な事がある方は、専門家に相談することをおすすめします。

さて、いつか友人や家族と楽しくお酒が飲めるように、まずはこのメンタルどん底節を終わらせなければ。

焦らずね。

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