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子供とのガーデニング。"発達"という側面から考えてみる。

こんにちはにどです。
日常にある事を作業療法士の視点で
記事にしています。
日々の生活に少しでも変化があれば嬉しいです!

過去記事

秋が深まり、ガーデニングの季節ですね。
子どもにとって土いじりが良い
と良く言いますよね。

じゃあ具体的にどういいのか!
今回は"発達"という視点で考えていきます


ガーデニングという作業が
どのような特性をもってるか

また、ガーデニングで使用する道具‥
・じょうろ
・霧吹き
・シャベル
等々・・

これらの道具が手にどのような影響を与えるか

このような内容で考えていきます。

はじめに

まず、ガーデニングもですが、
庭先や自然環境での活動を考えるにあたり

ESD(持続可能な開発のための教育)
SDGs(持続可能な開発目標)
の考えを把握するのは大切かも?しれません

恐らく、我々が子どもだった時代と比べて、
環境に対しての意識は変わってくるだろうし、
自然環境での活動も増えていくと思います。

なので、子どもの内から"自然"との
関わりを大事にしていくのは
現代の親には必要なのかもしれません。
準備や後始末が大変ですが‥

"ガーデニング"で共通すること

ガーデニングという作業を
一言で表現すると・・
「主体的なミニ自然体験!」だと思ってます
その理由に・・

アスレチックと比較すると分かりますが、
すべり台や砂場、遊具だと
遊び方が決まっています。

それらに比べて、

ガーデニングは正しいやり方がありません
おまけにプランターやシャベルなんていう
ガーデニング道具を見ても遊び方が分かりません。

だからこそ

大人のやり方を真似するしかないし、
子どもなりの遊び方を考えます。

この

相手の真似をする
その後自分で考える

という過程がとても大事で

相手(親)はどんな動きをするのかな・・
(人の動きを予測する)
こうやってみようか・・
(挑戦する、失敗する、また挑戦する)

なんていう、心の発達にも影響があります。

また、

ガーデニングには"虫"がつきもの。
家の中で出くわすのは害虫ばかり・・
あんまり興味が出ませんよね・・

でもガーデニングだと

「この毛虫は葉っぱを食べちゃうんだよ」
「テントウムシは葉っぱに良い虫だよ」
「ダンゴムシは土の中にもいるよ」
「カマキリは最強だよ」

というように、
"虫"にも様々なカテゴリーがあることを理解します。
そうなってくると虫への興味も変わってきそうです。

手の”発達”に良いガーデニング道具たち

何気なく使用するガーデニング道具
細かく見ていくと実は色々な
機能を使っています。

・じょうろ
じょうろは水を入れたら
プランターや畑まで移動しますよね。
この水の入ったじょうろをこぼさずに運ぶ
この動作・・何かに似ています

そう

食事をテーブルにもって行く時の配膳です。

重くて、こぼれる物に注意を向けながら
移動先まで歩く
という二重課題で頭と体(手)を使います!

さらに

子どもは"ゆっくり"という
概念の理解が難しいです。

なので、じょうろを持っていく際に
「ゆっくり持って行ってねー」
と声掛けすると
子どもも
(この動きがゆっくりなのか・・)
という概念の理解が発達します。

・霧吹き(水)
霧吹きはアブラムシ対策で
葉っぱを濡らす時に使いますね。

霧吹きを持つ手をイメージしてみてください

小指や薬指で霧吹きを握って固定する
中指、一指し指、親指で操作する
手首を使って葉っぱを狙う

という手の基本的な使い方がつまっています

スプーンや箸、鉛筆
等々・・
上げたらキリがないくらいに
物を使いには

小指側で固定、一指し指と親指で操作
手首で狙う

という動きが共通しています。

これを霧吹きなら

上手に使えたら水がでる
という分かりわすい成功体験のもと
手に良い動きをひたすらに練習できます。

練習しているという実感がないため
子どもにも無理なく実践できます。

・シャベル
土を掘る時、入れる時なんかに使いますよね。

シャベルの使い方をイメージしてみてください。

多くの場合、
自分から見て、手前から奥
あるいは、(右手なら)右から左
この向きで土を掘ると思います。

その場合、
シャベルを握る手首は反っているはずです。

この手首を反りながら道具を使う
というのが、握力を発揮しながら
物を使う経験になります。

握る力を鍛えられるんですね。

この握る力が弱かったりすると
物を操作するときに
手首を巻きながら使用する癖が出来たりします。

手全体で握る力が出ないから
指に力が入る→手首を巻いていく
となり、
どんどん、握力を発揮しづらい動きになっていきます。

シャベルだと自然と手首を反らせて
握力を使っていけます。

これも練習している実感が少ないので
楽しみながら正しい動きを学んでいけるんですね。

終わりに

今回はガーデニングを"発達"
という側面から考えていきました。

身近なガーデニングという作業からも
"発達"を促せるポイントがあります。

さらに昨今、環境問題が話題になっています。
子どもが自然環境へ興味を持つような
取り組みをするのも、重要になってくるかと思います。

庭先のミニ自然体験として、親子で楽しめれば
自然=楽しいものって認識になり、
子どもの興味も広がるかもしれません。

日々の生活でふと思い出して頂けたら幸いです!

最後まで読んで頂きありがとうございました!
次回も是非読んで下さい!

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