子供とのゲームセンター。”発達”という側面から考えてみる

こんにちはにどです。

日常にある事を作業療法士の視点で
記事にしています。
日々の生活での視点に少しでも変化があれば嬉しいです!

過去記事

子どもとのお出かけ先として
大型ショッピングセンター
少し大きいスーパーマーケット
なんかがありますよね。

だいたい、そこにはゲームセンターが
併設
されていると思います。

我が家も妻が買い物中に、
子どもと遊んだりしています。

ただ、ゲームセンターでの遊びって
深く考えたことありますか?

どちらかと言うと、

目が悪くなる・・
お金がかかる・・
音がうるさい・・

というネガティブなイメージが強い気がします。

しかし、それぞれのゲームを細かく見ていくと

【色々な感覚が得られる未知な遊び】
であることが分かってきます。

今回はゲームセンターによくある
機種をジャンルごとに"発達"という
側面から考えていきます。


すべてに共通すること

ゲームを始めるには

お金を入れる

スタート

遊ぶ

終了

という一連の流れがあります。

始まりにお金を入れるという
変わらない行動

終了の時は必ず同じ
画面の演出
が表示されます。

つまり
始まりと終わりに一貫性があるんですね。

ダラダラと遊ばすに
遊びの切り替えが出来る。
ゲームという作業にはそんな特徴があります。

お金を入れるっていう行動が
ゲームセンターでしかなくて、
始まりを意識づけしやすいです。

ただ・・
「まだやりたい!」
ってなるのが困るところ・・

多くのお子様は
"遊び"を終えるのが苦手ですが、
新しい遊びを始めるのは得意です。

なので、
「次はあれやろうよ!」
って言って場面を切り替えやすいのも
ゲームセンターという環境ならでは。

ここからは機種ごとに考えていきます。

1.レースゲーム


定番のハンドルのついたゲームです。
このレースゲームという作業を分解します。

・ハンドルを動かす
・画面を見る
・キャラを目で追う
・行先を考える

ハンドルを動かす腕を想像してみて下さい・・

左右の手が違う動きになると思います。
この左右違う動きというのが
手の発達には重要だったりします。

よく公園の遊具にも、なぜかハンドルありますよね。

左右の手が違う動きとしては
・工作
・運筆
・粘土
・ボール
なんて遊びがありますが
どれも子どもの発達には欠かせないものです。

あとはハンドルを握る手です。

想像して頂くと
手首が反り返りますよね。
これも握力を発揮しやすい持ち方になります。

それに加えて!
レースゲームの場合

画面のキャラを見ながら、遊びます。
対象物を目で追ったり
時にはキャラクターの名前を叫んだり
家族と順位を競う(相手キャラの動きを予測する)
等々・・・
実は色々な感覚が得られています。

2.音ゲー

太鼓のゲームが主流だと思います。
作業を分解してみます。

・バチを持つ
・画面を見ながら太鼓を叩く
・譜面の色を認識する
・リズムを感じる

太鼓と画面を何度も見直しながら遊びますよね。
この動き・・何かに似ています

そう

教室での板書です!
黒板を見て、ノートを見て・・
なんて動きです。

さらに、譜面には色がついているので
色を認識して叩くとこ叩かないとこ
情報を処理しながら遊びます。

つまり・・

画面を目で見る

色を認識し情報処理する

バチで叩く(見たものに対して行動する)

となり、目で何かを見て動くという
"見る力の発達"
に必要な要素があります。

それに加えて!
太鼓のゲームの場合

・リズム良く叩く(音を感じる)
・力一杯叩く(衝動の発散)
・親と一緒の画面を見る
等々・・
これも、色々な感覚が得られています。

おわりに

今回はゲームセンターの一部のゲームを
"発達"という側面で考えてみました。

ここで考えた効果?に関しては
特に研究結果があるわけでなく、
日々の臨床業務で思った事です。

ゲームセンターという自然界にはない
未知な遊びの中でも、
何か得られるものはあるかもしれません!

ショッピングモールで遊ぶ時に
ふと思い出して頂けたら嬉しいです!

最後まで読んで頂きありがとうございました!
次回も読んでみてください!


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