見出し画像

子どもの不登校とシュタイナーの学び①

私には3人の子どもがいます。

真ん中の次女ですが

小学校2年生の3学期から3年生のまるまる1年間

学校へ行きませんでした。

いわゆる、不登校というものです。


それはある日突然で、放課後担任の先生から電話がかかってきて

「〇〇ちゃん(次女)が、”先生あしたからもう学校に来なくても良いですか?”って聞いてきたんです。おかあさんもお家で話を聞いてやってください。」

というものでした。


私が驚いたのは、先生に「来なくてもいいか」と

すでに自分の意志で聞いていることでした。

帰ってきた次女に話を聞くと、本人は

「もう行かなくていいよね?おかあちゃんと一緒にいたい」

と、心は決まっているように見えました。


それから何度か、担任の先生とは話を重ね

学校での様子や家での様子などを情報交換したり

お互いの想いなどを意見交換したりしました。

とても親身に考えて、寄り添ってくださる先生で

時には一緒に涙して話を聞いてくれることもありました。

そんな中で、次女は学校で何か問題に突き当たっている事も無く

友達関係などで問題を抱えている訳でも無く、

どちらかといえば、ごく普通に楽しんでいる様子だったという事を

お互いに認識し合いました。


そう、特に何も問題は無かったのです。

それでも、ある日突然、子どもが学校へ行かなくなる。

その事実を、目の前で起きている我が子の現実を、

どう受け止めれば良いのか

とてもとても、悩みました。


どうしたら良いのか

どう導くのが正解なのか

最終的には、何が悪かったのか

と、自分を責めることもありました。


「学校なんて必ずしも行かなきゃいけないところじゃない」

「行かなくたって良い」


と、漠然とした思いは私にもありました。

よその家庭で起きたことだったら、きっと

「大丈夫だよ。良いじゃない、それでも。」

なんて、言えてしまいそうな事だったはずなのに

それがいざ我が身に起こってみると…

とっても動揺します。


本当に学校に行かなくても良いのか

勉強はどうするのか

将来どうなってしまうのか?


はっきり言って不安と心配だらけの毎日に

目の前は真っ暗闇でした。

そして、不登校といっても千差万別で

同じケースなんてきっと無いのではないでしょうか。

だからこそ、人に相談しにくいし

気持ちはどんどん孤立していきます。


そんな状況だった私が、

情報や一般論に右往左往されず

また、一時の感情に流されずに


『目の前の子どもをしっかりと見る』

『私(大人)がまずは自分の足でしっかりと立つ』

『子どもの問題と自分の問題を分けて考える』


事ができたのは、

シュタイナー手仕事教師養成講座の中で

シュタイナーの人智学に触れ、

子どもの成長や発達に対する考え

その時に大人がどう存在することが相応しいのか

学んできたことが、とても大きいと実感しています。


子どもとはどういう存在なのか

を、知るという事は

まずは、「私(大人)とはどういう存在なのか

を、知っていく旅だったようにも感じます。


一見すると関係のないように見える

子どもの不登校とシュタイナーの手仕事の学びですが

この学びがなければ、

今もきっと出口のない暗闇の中を

私は彷徨っていたんじゃないかと思います。


(次回へつづきます)


◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

シュタイナーの手仕事と文庫
ニディ∞ノディ
@teshigoto_okayama
うえだじゅんこ/岡山

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

(只今教室準備中)

インスタグラムをフォローしていただくと
教室の最新情報などを
お届けできます


読んで下さりありがとうございました。












この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?