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正解ってなに?

つい先日の出来事になりますが

小学校4年生の次女が理科のテストを持って帰ってきました。

間違えたところを見せてくれたのですが

その問題は

『モンシロチョウとアゲハの育ち方は 似ていますか?

 それとも 似ていませんか?』

というものでした。

次女の答えは 『似ていません』 でした。

正解は 『似ている』 なので ✕ でした。

「なんでだろう?」という次女に

わたしは 「モンシロチョウもアゲハも卵が幼虫になってさなぎになって

蝶(成虫)になるから、同じだよね。だから似ている、なんじゃない?」 

と言いました。

すると次女は 「全然同じじゃないよ! 卵の形も幼虫の形も蝶の模様も

全然違うでしょ?どこが似ているの?」

と言ったのです。

それを聞いたわたしは思わず 「本当だね。全然同じじゃないね。

似ていないね」と言うしかありませんでした。

隣でそのやり取りを見ていた長女からは

「〇〇(次女のなまえ)の方が賢いね」と言われました。



みなさんは モンシロチョウとアゲハの 卵や幼虫やさなぎの姿を

すぐに思い浮かべることができますか?

テストの問いには それぞれの写真が丁寧に張り付けてあったので

その違いはたしかに一目瞭然でした。


『育ち方』が 似ているかどうか を問われてている問題として

たしかに「卵」→「幼虫」→「さなぎ」→「成虫」という

成長過程のカテゴリーとしては 同じであるから

『似ている』 という答えになると 当然思うのですが

でも、それでは 次女の言っている事は はたして間違いなのでしょうか?


わたしは 決して「間違っている」とは 言えないと思うのです。


見た目の形態が全然違うことにちゃんと気づき

それを 「似ていない」「同じじゃない」 と言えるのは

悪いことじゃないと思うのです。


〇✕(評価)を付けなくてはいけない問題であるなら

それはたしかに✕かもしれない。


でも、〇✕だけでは表せない事が 世の中にはたくさんあって

それに気づくこと

それを理解し

時にはちゃんと その間にあるもの に対して

自分の意見や考えを 発していけること


それって とっても大事な 生きる力 に繋がっていくように

思うのです。



わたしがこれから シュタイナーの手仕事 を通してこども達へ

伝えていきたいことのひとつに

白か黒だけではない

グラデーションのような世界を

見せてあげること

というのがあります。


それは、移り変わっていく季節だったり

山々の木々の色だったり

季節によって咲きかわる野花だったり


それらを一緒に見て感じ


また それらからいただいた色で染めた 羊毛や毛糸を使い


自分の手で物を生み出していくこと


そんな中から 自然と

世の中は 

〇か✕か

イエスかノーか

白か黒か

光か闇か

二極化だけでは決して無いことを知り


その間にあるもの 

△や◇や

曖昧さや

どちらでもないもの

グレーであったり 

または 無数の色であったりと

それに気づき


そして 自分はその間に立ち

自ら選んでいける

という事を。


シュタイナーの手仕事を通して

わたしは伝えていけると思っています。




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シュタイナーの手仕事と文庫
ニディ∞ノディ
@teshigoto_okayama 
うえだじゅんこ/岡山

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(只今教室準備中)

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